オークス展望

かなり前の話ですけど、トーク番組でフジテレビの山中アナとみうらじゅんが出演していたんですよ。それを観て、「パブリックイメージと違って、みうらじゅんトークで相手を立てるのが上手いなあ。それに比べて山中氏は超ド下手だなあ」と思いました。
何故かというと、山中氏はゲストの言葉を受けて会話する時に必ず「でも」か「だから」から始まるんですよ。「でも」って相手の話を否定する入り方だし、「だから」って相手の結論を横取りする入り方じゃないですか。自分アピールがうざくて凄く不快なんですよね。一方みうらじゅんは、ゲストの鶴光師匠が面白エピソード(新弟子だった頃運転手をしていて、一方通行の道を逆送するよう師匠に指示されて仕方なく通行したら、前からトラックが来て、怒った運転手がスパナ片手に降りて来て凄く困った話)を披露した時に「それは怒った相手が車を降りてきたら怖いですよね。相手はスパナだけどこっちは扇子ですからね」と、ゲストが落語家である事を強調するナイスフォローで相手を光らせるナイス受身。さすがは「一人電通」を自称するだけの事はある。自分も参考にしたいし、みうらじゅんの真の凄さはココだと思い知らされました。
ここまで読んで「?」と思った方も多いかと思いますけど、実際会話をしていて、何を言っても「でも〜」と否定から入るヤツとか、ヒトの出した結論を「だから結局ね〜」と横取りするヤツとか心底ウザいですよ。意識してみると良くわかります。


今週はオークスです。日曜日まで仕事なので馬券を買うかどうか分からないですが、さらっと思っている事を書いておこうと思います。
その前に、今年からダービーの翌週から新馬戦開始になってクラス編成時期が変わるらしいですね。競馬好きは身体にカレンダーが染み付いているから「クラス編成直前の降級4歳馬取捨」という必殺技に気付いていない人もいるかも。だから今週来週はむしろそっちを狙った方が良いのではないでしょうか。もう既に馬券作戦に組み込んでいて「余計な事書くな」「何をいまさら」という人が多いのかもしれませんが、自分は今知りました。
こういう変更はもっと大きく宣伝して欲しいですよね。あと東海ステークスが京都開催なのも今知ったんですけど、京都で東海って明らかにおかしいでしょ。まさか日本海に面している京都で行われるレースを「東海」と表記して既成事実作りをしようとする売国奴の策略?所詮JRAも腐れ役人の流れを汲んでいるから(放送禁止用語)集団ですからね。本当に(放送禁止用語)。
それはともかく、「東海S?左回り得意なソリタリーキングから!」とか予想しちゃったヒトに申し訳たたんだろと思うんですけど。


前置きはそれくらいにしてオークスです。
前回ちょろっと書きましたが、昨年の予想で桜花賞を上がり最速馬が制した年は桜花賞組はオークスで苦戦」と書きました。
実際どうなったかというと桜花賞組はホエールキャプチャマルセリーナが3,4着。別路線組のエリンコート、ピュアブリーゼがワンツー。
「馬券圏内には来たジャン」と突っ込まれるかもしれませんが、連対2頭がその後7戦してなんと全戦二桁着順の惨敗。3,4着の上記2頭は御存知のように「かなり強いマイラー」なので、「最速上がりで桜花賞を制する馬はマイラーオークスではスタミナ切れ。」という推測はあながち間違いではないと思います。そんな強い馬でもその後ズタボロの馬に負けちゃうんですからね。


今年はジェンティルドンナが上がり最速で桜花賞優勝。加えてこの日はかなり風が強く、「馬格の無い馬は不利かな」と思っていたら、馬体重が3番目に重いジェンティルドンナが優勝、4番目に重いアイムユアーズが3着。
という訳で、この2頭より軽い上に、明らかにマイルより距離伸びた方が向くと思われるヴィルシーナは有力だと思います。昨年「エリンコートは府中2400m混合GI優勝牝系なんだから買わなきゃダメだった」と書きましたが、ヴィルシーナジャパンカップ優勝のシングスピールの牝系。あまり良くない枠を引いたけどまあ複勝圏は堅いと思うんですよね。
別路線組はどうか。
めぼしい馬がいないのでミッドサマーフェアで良いのかなと思っていたんですけど、小島太調教師がテンガロンハット被ってポーズ決めたり蛯名騎手とじゃれあったり調子に乗った写真ばっかり目立つんですよね。別に構わないけどこの人が吹くとロクな事がないので、負けフラグ立っちゃってるかなとも思います。
後は今年の私的トレンド「週末雨ばっかりだった今年は前哨戦で負担が少ない馬を狙う。」
ここから、馬体重の変動を見てサンシャインが気になりますね。血統的に母系は相当スタミナ寄りだし、ハーツクライも3歳中長距離なら買い材料でしょう。あとエルフィンSを、上がりが加速する流れで前を捕まえて差して勝っているのが強調材料。春天で「こういう前が止まらない馬場ならジャガーメールとトーセンジョーダン」と書いたように、この手の勝ち方をした馬は絶対強いしスタミナ向き。惨敗した2戦は、この馬速い上がりなんて使えないのに末脚にかけた騎乗をした事が原因だ思います。オークスの乗り方を良く知っている柴田善騎手なら、すんなり好位から粘ってくれるでしょう。例え負けても「能力が足りないだけで、やるべき事はやってくれた」と思える騎乗をしてくれるはずです。と信じたい。だといいなあ。前からこの馬を高評価することはずっと決めていて、枠順を観てちょっとがっかりしたんですけど、柴田善騎手はアサヒライジング10番枠、ピュアブリーゼ18番枠から先行して好走歴があるので、まあやるべきことはやってくれるでしょう。
それから、これも以前からの私的法則「フラワーCは差して好走した馬を桜花賞、前で粘った馬をオークス秋華賞で狙う。」からメイショウスザンナ。その重馬場フラワーCを2着して、前走(桜花賞5着)の時は調教馬なりですからね。「前走の負担が大き過ぎたから軽めの調教→プラス8キロでGI初挑戦して5位入線」ならそれなりに強いんじゃないでしょうか。
後は、もう勢いが止まらないウィリアムズ騎手のアイムユアーズ。でも「函館の1200を勝って来たような馬がオークス?」と思うと、過剰人気では買いたくないですけどね。