橋本真也の命日じゃないですか。
橋本真也のエピソードで僕が真っ先に思い出すのは、
北海道巡業中、橋本たちがご飯を食べていたら、大騒ぎする声と消防車のサイレンが近くで聞こえたから、外に出てみると民家が燃えていて、その家の家族が消防隊員に「おばあちゃんが逃げ遅れているんです!早く助けてください!」と泣きついていたらしいんですよ。
それを見た橋本が頭から水をかぶって燃えさかる炎の中に飛び込んでおばあちゃんを救出したんですよね。
普通に考えたらとてもいい話なんだけど、そのご家族が橋本に「是非お礼をさせてください!」って言ったんだけど、橋本は「名乗るほどのものではございません」って言って帰って行ったらしいんですよね。
そのやり取りを見ていた野次馬達は、感動の場面なのを忘れて「いや、あんたどこからどう見ても橋本真也だから!!」と全員心の中で突っ込んだらしいです。必ずオチが付く所が偉いよなあ。偉いとは言えないか。
僕は、とあるプロレスイベントで橋本を目の前で見たことがあるんですよ。
渋谷にラママっていう、お笑い芸人の登竜門的なライブハウスがあるんですけどね。その真向かいの店が会場だったんですけど、開場を待ちながら「あ〜シークレットゲストって誰だろうな」とかぼんやり考えていたら、道の向こうからNWAヘビー級のベルトを担いだ橋本真也がのっしのっしと歩いてきて、そのまま会場に入っていったんですよ。
シークレットの意味ねえぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!
あれはシュールな光景だったなあ。
やっぱチャンピオンはベルトを大切にしなきゃダメですよね。
似たようなエピソードで、昔ブッカーTアメリカの黒人プロレスラー)が空港の手荷物検査で引っかかって、「どうしたんだ?何かやばいものでも持ち込もうとしたのか?」って野次馬が集まる中、係員がバッグを開けたら、中に入っていた荷物はWCW世界ヘビー級のベルトとibookが無造作に放り込んであっただけだった。っていうのも凄く好きな話なんですけど、
「プロレスは予め勝敗を決めてあるんだからチャンピオンって言ったって単に台本通り演技しただけで実力で取ったわけじゃないだろ?」とかいう人は
凄く人生を損していると思うんですよね。