とにかく最近のmixiニュースは一様に長過ぎる上に宣伝臭がクサ過ぎると思う。
そんな中タイトルで気になって読んだニュースで知ったのだが、最近各地で石仏を壊される事件が頻発しているそうだ。
それはまあいいとして(仏マニアの僕的には全く良くないけど)それに対しての良く知らない評論家のコメントが「インターネットの発達でコミュニケーションを取れない若者が増えたのが原因」っていうのは見過ごしちゃだめだろ。しっかしコメンテーターっていうのは楽でいいな。とりあえず「全ての事件の原因はインターネットと地球温暖化が原因。そして犯罪者は全てアニメオタク」って言っておけば金になるんだから。雑誌のコメントなんて10年分くらい「犯人はアニメオタク。悪いのは地球温暖化」って書いて提出済みなんじゃねえか?


で、環境ビジネスで儲けたい小泉純一郎みたいな詐欺師の金儲け道具の地球温暖化話はとりあえずおいといて、ネットの話ですけど、これずっと前から違和感あったんですよね。インターネット環境がこんなに整うより前に社会問題になっていたわけで、中島梓が「コミュニケーション不全症候群」を書いたのが、今調べたら1991年ですよ。当たり前の事だがwindows95よりずっと前。ごく一部マニアがパソコン通信をやっていたかもねくらいの頃だろ。
この本の内容自体は適当に検索して他の方の文章呼んだ方が早いと思うので特に触れないですけど、じゃあ「コミュニケーションが健全な人」ってどんなだろうと思うんですよね。解答としては色々あるんだろうけど、僕は要するに「自分が基準」の人はコミュニケーション不全と判断されて「自分の所属したグループが基準」の人はコミュニケーション健全とされているだけじゃねえかと思うんですよね。

あと、「オタク」っていう言葉があるんですけど、あるんですけどって知らない人探すのは難しいと思うんですけど、「オタク」っていう言葉の起源は「2人称が『お宅』な人達」っていうだけなんですよね。「お前今日暇?」っていうところを「お宅今日暇?」っていう口癖の人をオタクと呼んでいただけ。中森明夫が言ったんだっけ?ていうことは、そもそも「オタク」っていうのは「コミュニケーションを取れる人達」の事を言っていないと論理的に矛盾するんですよ。毎日つるんでるツレがいる設定なんだから。そう考えるとオタク=コミュニケーション不全と言う式自体おかしい。

要するに、自分のグループ以外の人が入って来れない話をしているか、誰でも知ってる話をしているかだけの区別ですよねこれ。適当に流行語を調べて「SMAPのパフュームが毒餃子でおっぱっぴー」とか言ってる人が「コミュニケーションを取れる人」っていう事なんだろ。そんなもんむしろコミュニケーション不全と言われたいよ。それで流行についていくために必死でネット検索してるんじゃあ本末転倒もいいとこじゃねえか。