4月8日

さて今日は花祭り。お釈迦様の誕生日ですね。最近は一番近い日曜日に行う事になってるらしいですが。この時期の日曜日なんて毎年忙し過ぎて(馬的な意味で)すっかり忘れてるんですが。
ちなみに失敗する事を「おしゃかにする」というのは、鍛冶職人が失敗する事を「火が強かった」=これが訛って「四月八日だった」=おしゃか様が生まれたという職人隠語だったらしいです。という訳でパン作りが趣味の皆さん、焦がした時は「お釈迦にした」と言いましょうね。


それはともかく、このブログでは全く話に出してないんですけど、みうらじゅん大好きっ子の僕は当然のごとく仏マニアでもあるんですね。という訳で、誰に求められるわけでもなく仏像の見分け方。


地蔵菩薩とか阿修羅とか不動明王とか、見た瞬間に分かる特徴があるブツはその特徴を憶えればいいんですけど、分かりにくいのが釈迦如来阿弥陀如来薬師如来如来チーム。
どれも単独だったり軍団だったりするんですけど、部下を連れている時はその方達で判別可能です。釈迦三尊は獅子乗りの文殊菩薩と象乗りの普賢菩薩阿弥陀の場合は観音が付いて来る。観音は顔や手がいっぱいあるか、頭に宝冠を乗せて瓶なり花などを持っている。あと勢至菩薩阿弥陀軍団なんですけどこちらは特に覚えなくてよろし。とか言ってしまっていいのか分からんけど、「見分け方」という観点から言うと特徴ない人は頑張って憶えなくてもよろしいかと。ちなみに浅草寺の境内には観音と勢至が並んでいます。浅草寺っていたるところに仏像があるんですよね。
薬師はみうらじゅん言う所の「薬師&ファミリーストーン」で日光菩薩月光菩薩十二神将ですね。


ちなみに、この「如来」は基本的に頭が螺髪(いわゆるパンチパーマ)です。


そして、単独の場合の見分け方。まず薬師は簡単です。手に薬壷を持っていれば薬師。ただし古い物は持ってない場合が多いみたいです。病気や貧困を治すのがお仕事なので、基本ふくよかです。修行しまくりでげっそりした薬師はあまりいないと言って良い。と思う。
そして釈迦と阿弥陀。これは手の形(印の形)で見分けます。印の種類はいっぱいあるんですけど、親指と中指で輪を作っていたら阿弥陀、そうじゃなければ釈迦と見てほぼ間違いなし。ちなみに薬師の印も釈迦と同じなので、薬壷無しの薬師と釈迦は見分けがつきにくい。


ちなみに如来は他に大日如来もあるんですけど、こちらは宝冠を載せて、忍者がニンニン言う時みたいな印を結んでいるのですぐ分かります。あとは毘盧遮那。奈良の大仏で有名な方ですな。これは基本釈迦と同じで「宇宙とか太陽とかそんなでかい感じのお方」と思っていれば良いです。じゃあ鎌倉のでっかいお方も毘盧遮那?と思われるでしょうがこちらは阿弥陀。ちゃんと指で輪を作ってますよね。


如来を見分けられると、後は「孔雀に乗ってるから孔雀明王」とか「とりあえずけだるいから如意輪」とかそんな感じで他の方達はわりと簡単に憶えられると思います。とはいえトリッキーなお方もおられるし、どう見ても観音なのに「伝:釈迦如来」と言い張ってるお方もおられたり(重要文化財の指定の関係とか生臭い理由とかで)なんで、単純に「格好いいぜ!!」という理由でブツ好きな私は特にこだわってはいないんですけど、6臂の地蔵とかを見たら「これはひょっとして六道を現してるのか?」とか勝手に妄想して楽しむのがよろしいかと。