と、思う。

こないだトップランナーで始めてperfumeを観たんですよ。いやPVとかでは何十回もみてるんですけど。こういうバラエティ番組的なものでトークを観たのは初めて。もっと可愛いものかと思っていたんですけど。約一名ボリューム的な意味でイーグル沢井寄りな方がおられたんですけど。いやperfume自体はかなり好きですよ?
ちょっと面白いなと思ったのは「昨年もっともフルネームで呼び捨てにされた男(©ミュージックマガジン)」中田ヤスタカが完全にこの娘たちを楽器としてみている事ですね。メンバーが言っていたような「感情を込めて歌わないように・・・」とかいうのもまあその一環ですけど、「この娘の声はモタって遅れて入ってくるからこういう使い方を・・・」「この娘の声は左右に振って・・・」とかいう発想が。
余談ですけど、僕はテクノの人って、感覚的にオーケストラの指揮者とか作曲家に近いと思うんですよね。「ここでこういうリズムがこういう入り方をして・・・」みたいな組み立て方ですよね。まあヴォーカルの存在感に勝てる物は無いからヴォーカルを入れる、みたいな。話し逸れるけど、ベートーベンが交響曲第九番を合唱付きにしたのは「自分の頭の中にあるサウンドを表現できる楽器が無かったから」なんですよね。
僕としては、この発想をもっと強調するためにはperfumeが30人ぐらいの団体で、曲によってその曲に合う声の娘を選抜して、曲ごとに同じ組み合わせのグループは無い・・・ぐらい極端だったら面白いなと思いました。また余談だけど昔タイムボカンというアニメがあってですね。毎回敵の襲撃に対して、コンピューターが一番適性のあるロボを選んで戦うんですけど、岩がゴツゴツしている場所での戦いに脚元に不安のあるドタバッタンが毎回何故か選ばれて、当時小学生だった私は「何故ドタバッタンを出すんだ!ここは一番強いクワガッタンを惜しみなく投入すべき!」と熱く主張していた訳ですが、その当時を思うとコンピューターの進化には目を見張りますね(感想が間違ってる)。
曲によってギターを変える様に、「この曲ではアタックの強い立ち上がりの早いサウンドが欲しいからテレキャスを」「この曲では力技で塗り潰す様なサウンドが欲しいからSGを」「この曲ではクリアトーンが欲しいからストラトを」みたいな感覚でヴォーカリストを変える位の事をやればリアルに「テクノポップユニット」じゃないかなと。
そう、この人達「テクノポップユニット」というジャンルらしいんですよね。アイドルじゃないのか。まあ本人達とかファンの方はそういう呼ばれ方は好まないんだろうけど、アイドル歌謡に一家言持つライムスターの宇多丸先生が「perfumeこそ最高のアイドル」みたいなことを言っていたからアイドルでいいんじゃないですかね。という締めで次に続く。