仙波清彦（正確にはKao's!）ライブを観にいきました。

音楽

今日帰りの電車で幼稚園くらいの男の子が振りつきで「大きな栗の木の下で」を可愛く歌っていて、不覚にもかなり萌えたんですけど、その母親が「てめえうるせえんだよガキ!!黙ってろ!死ね!」とキレはじめてですね。僕がカチンと来たのと同時に関係ない酔っ払いに「てめえがうるせえんだよババァ!!」ともっとキレられてました。最高。しかしどうしてムカつく女って必ず顔が林真須美瓜二つなんですかね？真須美イラネ。

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なんてことはどうでもいいんですけど、今日はライブを観にいきました。「プロのバンドのライブを観にいく」と言う行為自体何年ぶりのことなんだろう(昨年100sを観に行ってるからそんなに大げさなもんじゃないや)。
まあ当然広橋涼主演のアニメ「バンブーブレード」絡みでなければ行こうと思わなかったとは思うんですけど、実際僕は高校生の頃から仙波さんは大好きだったんですよね。
会場はブルースアレイジャパン。目黒のホテルの地下ですね。ライブハウスと言うよりライブ付き高級レストランという趣。いきなりスクリーン2枚にバンブーブレードが映されていて笑った。あと、ライブは2部構成だったんだけど途中の休憩時に仙波さんがゲストで出た時の「ラジオ･バンブーブレード」が流れてかなり笑った。全然場にそぐわなくて最高だなあ。


アニメのサントラと言ってもですね。まあ全部インストな訳ですよ。構成はドラムス、ヴァイオリン、ピアノ、シンセ、ギター、ベースの6人編成。ちなみにドラムはYAMAHAでピアノはスタインウェイでした。で、面白いのがヴァイオリン、ギター、ベースは全部エレキとアコースティック両方を曲により使い分け。シンセヴァイオリンなんて久々に見た。あとシンセは2台でメインのデジタルシンセともう1台アナログシンセのLead2。これも多分ポリシックス以来久々に観た気が。


ゆっくりみたいなと思ってテーブル席を予約しておいたんですけど、その席が何と一番前。しかも中央。脚もとの機材の目盛りまで全て見えるくらい、ステージに足をかけられるような位置でがっちり鑑賞出来ました。ていうかじっと仙波さんを見ていたら途中で目が合ってニッコリ微笑まれた。


ライブの内容はですね。もうテクニックバリバリ全開の超絶曲ばっかりだったんですけど、一番凄かったのは仙波さんのドラムの力強さなんですよね。ていうか元気いっぱい!!インストだからという事もあるんだろうけどもう全面的に隙間なく叩きまくって煽りまくり。あれは凄かった。凄すぎて笑ったというヤツですね。あ、これ僕の中では最高の褒め言葉なんですよ。
ドラムっていうかリズム隊って、素人バンドでもうまいバンドって必ずファンクになっちゃうじゃないですか。僕ああいうのもういい加減食傷気味なんですよ。すかしたファンクが一番嫌い。仙波さんってこういう力で塗りつぶしちゃうようなドラム叩くんだぁ･･･と結構カルチャーショック。ていうか後から考えると、僕はどのエンターテインメントでも巧妙な仕掛けとかきめ細かい演出とかあっと驚くストーリー展開とかそういうものも一応感動はするんですけど、「もう参りました。降参です。」って思うのはそんな理屈を超えて圧倒的に塗り潰しちゃうような物なんですよねやっぱり。ブライアントの4連発とかヒョードルがリングスに来た時のグラウンドでの顔面パンチ禁止なのにボディーへのパンチだけで相手を壊しちゃった試合とか。極端だけどそんな意味で凄かった。
とはいえ仙波さんのテクニックも十分超絶なんですけどね。右手だけでハイハット16分で刻んで、左手と足が違うシンコペーションしたりとか人間業じゃ無い事を鼻歌交じりでやってるし。
あと、家元の鼓も生で聴けました。上にあげた楽器も含めて「今日ステージにある楽器全部合わせると相当な金額だよ」とおっしゃってたんだけど、その鼓も由緒正しい物らしく、家元いわく「安土桃山時代からのもので･･･お前ら税務署には言うなよ」というくらいのものらしい。真正面からかぶりつきでそんなやんごとなき代物の音を聴いてしまいましたよ。


ギターもいわゆるフュージョンと言うか惜しげなくテクニックバリバリ全開路線で久々にああいう音楽聴いたなあ。
ところでこのサントラって録音はバンドで一発録りだったんですよね。狂ってるよなあ。もってけ！セーラーふくの、アニメの動きに合わせてBMPを設定した発注も凄いと思うけど、真逆の方向にこれも凄い。レベル高過ぎ。やっぱりどう考えても今はゲーム＆アニメ周りの方が音楽のレベルが高い。高いっていうか面白い。僕がアニメに寄らざるを得ない理由を察してくれというか。そして仙波清彦最高と言うか。