叱ると怒る

最近某SNSの某コミュにチラッと顔を出してですね。ちょっと面白いなと思ったんですけど、
「失敗ばかりでうまくいきません」っていうお悩みの人に対して「本当に謝罪の気持ちは相手に伝わってますか?言い訳ばかりしてませんか?」っていう回答があってですね。僕が「謝罪は社交辞令」っていう考え方の話をしたら同調してくれて「はっきり言って、相手にどう伝わるかであって自分がどう思うかは関係ないんだ」と言う事を言われていたんですよ。


あぁなるほどなと。
確かに一言多いヤツっているんですよね。丁寧な言葉で謝罪して誤りを認めて修正する努力を誓った上で「でもこれだけは言わせて下さい」とか自分の考えを語り始めちゃうヤツ。てめえの感情なんて知ったこっちゃねえっつーの。
ていうかですね。こっちは怒ってるのではなく叱ってるんですよ。そこで言い訳が出てきちゃうっていうのは、こっちが相手の、人としてのプライドを潰しにかかっていると言う事になっちゃうわけですよ。「俺はお前が気に入らないから感情を剥き出しにするよ」っていう事になっちゃうわけですよ。そうじゃねえだろ。仕事の上での修正点を指摘してるんだよ。折角こっちは「あくまで仕事の上だけ」っていう土俵で戦ってあげてるのに何でそっちがわざわざ「おのれの尊厳をかけた戦い」っていうリング用意しちゃうんだよ。

最近の若い子はコミュニケーションが下手っていう言い方を良く聞きますよね。言葉というのはモノローグとダイアローグで出来ているんですよ。どちらか片方では成り立たない。2ちゃんとかで、考え無しに発言する事を「脊髄反射」っていう言い方するじゃないですか。あれは「モノローグ無しでダイアローグしてる」という事なんですよ。
何となく世間を見渡すと、なんだか「楽しい会話=脊髄反射のツッコミとボケ」っていうコンセンサスが出来ちゃってるじゃないですか。つまんねえと思うんだよなあ。僕は前から何度か「今のお笑い番組は全てスポーツ」って書いてるんですけど、僕は文科系人間なのでそういうものを面白いとはこれっぽっちも思わないんですよ。
上に書いたような、何故自分が周囲の人を激怒させているのか理解できない人ってモノローグとダイアローグの区別が出来ていないかそもそも存在していないのかどっちかですよ。でも今の若いこの文化って多分モノローグ禁止ルールなんですよね。ひょっとするとダイアローグも禁止なのかも。かわいそうだなと思いますね。
ちなみに、そういう事言ってるお前はどうなんだと言われるとですね。僕は他人を怒らせるの大得意です!!