第69回オークス

東京は夕方からようやく雨が降り出しました。いやようやくって全然嬉しくはないんですけど雨が降る前提の日に雨が降りそうで降らないのはイラつく。
というわけで明日はいよいよオークスなんですよ。オークスってなんやねんという方もおられるでしょうが、要するに女の子版ダービーです。以上説明終わり。


さて予想。なんですがその前に、土曜日発売分の東スポで本誌渡辺薫が「阪神桜花賞の舞台)の直線は353m」と書いてますが間違いです。阪神芝外回りBコースは直線476.3m。こういう初歩的間違いは即座に訂正して頂きたい。間違いは誰にでもあるけど看板がこれでは困ってしまうので。一般紙には予想の精度とかはあまり期待してないんですよ。それより「初心者向けの情報ではあるけど確実で間違いが無い」っていう事が重要なはずなので。
ついでなので先に話を振ってしまいますけど日曜日発売分の東スポ一面の、誰も読んでない好評連載:清水成駿のコラムに書かれた
「最近5年間はデビュー戦で勝った馬しか連対していない」というデータ。
これは僕も気がついてはいたんですけど今年はこのデータ覆ると思っています。だってインフルエンザのせいでグチャグチャだったじゃん。
え?根拠のない因縁つけるな?
ですよね〜。というわけで調べてみたんですけど、今年のオークスのメンバーでデビュー戦勝ってる馬はなんと6頭しかいないんですよ。どんな頂上決戦だよとしか言い様がない。
で、その6頭の全成績を単純に調べてみると13勝27敗。
負け組の全成績は26勝56敗。ほぼ同じといって良いでしょう。
当然この数字にはデビュー戦の数字も含まれているわけだから勝ち組にバイアスかかった数字になってるわけですよね。そこでデビュー戦の数字を外して「デビュー戦勝った馬と負けた馬の、2戦目以降の戦跡」として比較すると
勝ち組=7勝27敗(.205)。
負け組=26勝44敗(.433)。
と、負け組の方が圧勝。普通の年なら新馬勝ち=素質馬だろうからそのまま連勝街道の馬がいっぱいいても不思議じゃないんですけどね。この数字は「今年に関しては新馬勝ちの利はない」として良いのではないでしょうか。


それでは予想に行きます。
まずは昨日残した11頭(一応リトルアマポーラも入れます)。
シャランジュ
アロマキャンドル
レッドアゲート
ムードインディゴ
ブラックエンブレム
マイネレーツェル
ライムキャンディ
ソーマジック
エアパスカル
オディール
リトルアマポーラ


この内、最初に話したように斤量経験、今年は特に力がいる馬場になるので桜花賞に出ていない馬は消しちゃいましょう。
シャランジュ
ブラックエンブレム
マイネレーツェル
ソーマジック
エアパスカル
オディール
リトルアマポーラ


7頭残りましたね。この内ですね。僕は最近の競馬で、展開予想で「前にいく馬が有利だから前にいく馬から買う」という理由で買った馬が美しいくらいみんな控えて沈没しているのを見ているので展開予想はしない事にしたんですけど、それでも絶対後ろからいくに決まっている馬(溜め殺し的な意味で)であるマイネレーツェルは消します。余談ですけど溜め殺しの方って府中芝2400mの回収率、意外にも悪いらしいですよ。
そしてリトルアマポーラも消します。大外枠は絶対的に不利だし武幸四郎は穴馬なら怖いけど一番人気で勝つイメージないです。あとさらに馬体減らしてくるだろうし。


あとは重馬場適性ですね。
馬体を写真で見た感じではレッドアゲートムードインディゴエフティマイアエアパスカル辺りは向いていないと思います。リトルアマポーラも。
そして今日全馬の追い切りビデオを観たんですけど、マイネレーツェルエアパスカルは走り方から見て良馬場向きですね。
というわけで、ダート戦が唯一の惨敗(桜花賞は9着とは言え0.5差)であるエアパスカルを消して4頭残しなのでこのボックスを買います。


シャランジュ
ブラックエンブレム
ソーマジック
オディール


シャランジュは成績を見ると良馬場で切れ勝負になった方が向いてるように見えるんですけど、血統的に重馬場明らかに向くし結構底力はある血統だと思うんですよね。そして今回、ずっと坂路調教だったのをコース追い(中間は芝、ダート両方でコース追い)してるのが好感持てますね。困るのは、乗っている人が極端な事をする方で、後方に控えたら大惨敗確実だということなんですけどそれはもう考えない。
ブラックエンブレムはずっと言い続けていたフラワーC前行って勝った馬ですからね。完全にオークス向き。前走は全く参考外で、むしろ良く0.7差まで詰めてこれたなと感心するくらいです。
ソーマジック桜花賞で一番好感持てる負け方したので有力ではないでしょうか。後藤騎手は前に行く騎手なので届かない心配も無さそう。メンバー中唯一のダート勝ち馬ですしね。あと、この馬とシャランジュは雨のアネモネSの1,2着馬。藤澤調教師は「アネモネS開催時の馬場で後ろから外を回して差して勝ったのはソーマジックだけ。だからこの馬は相当強い」とおっしゃっているそうで、ならばこの1,2着馬は有力かと。
そして問題のオディール。この馬多分ほとんどの人が「もう終わった馬」として消すんじゃないですかね。 
でもクロフネは重馬場上手いし。いくらなんでも距離が長い?王様(田端到)は「クロフネはダート長距離向き」と言ってるらしいのでここがベストかもしれないですよ?ていうかこの馬ノーザンダンサーのクロスとネヴァーベンドのクロスを持ってるんですよ。母父ネヴァーベンド系(シャーリーハイツの系統)なのはローズバドと同じだし。距離をこなせる背景はある。
それにですね。僕はこの馬が一番強い競馬をしたのはチューリップ賞だと思うんですよ。
このチューリップ賞は、休み明けにもかかわらずマイナス8キロの体重で出てきて一番強い競馬しちゃったものだから、桜花賞は反動が出ただけだと思うんですよね。それまでもハイペースを前で粘り、スローペースを後ろから突っ込んで来て向いてない流ればかりで上位の成績を残してきた馬なんで、きっちり調整してふっくらして出てくれば馬券圏内に来ても驚かないですね。まあ気性的にきついから輸送でどうなのかは不安なのでパドック次第ではあるんですけど。


どうせ外れるからこれくらい絞った馬券でいいでしょう(笑)。
ちなみに僕は、単純に強さで言うとアロマキャンドルが一番強いと思います。まあでも調教師は「揉まれるとダメだから極端な戦法」を示唆しているらしいのでここでは差し届かずだと思いますけどね。