阪神JF

痛みとは薄められた苦痛の事である。
「痛快」と書いてみて初めてその意味を実感できた。
だそうです。昨年もこれ書いて馬券当てたので、縁起が良いので書いてみました。
ついでですけど、昨年は「2010年はさすがに前年阪神JF勝馬オークスを勝つ事はないのでは」と書いたんですけど、あっさりアパパネが勝っちゃいましたね。これは適性云々ではなく近年極一部の牝馬が親の財産だけで市場を独占しまくる財閥状態なだけの様な気がします。アパパネはもちろん別格なんですけどね。
それにしても近4年のこのレース勝ち馬だけでGI18勝ですよ(笑)。


という訳で今年も「またこいつら出てくるの?」という競走馬育成シミュレーションゲームの末期症状になってきた感じですね。普段「母親がGI勝ち馬=良血」という単細胞反応している世間の人達が、母エリモエクセルとか母フラワーパークをガン無視しているのはどういう事なんだと思いますけど。クリアンサスなんて、何としてもフラワーパークのスピードを活かした仔を作るためにオーストラリアまで種付けに行って、結構話題になってた馬なんですけどね。


さて今年も毎年お馴染みのデータで観てみましょう。


と言っても、今年は2番データ「1400m以下のレースを3番手以内&上がり2位以内で優勝」という条件に合う馬が8頭もいるんですよ(ハピシン、トツゼンノハピネス、ホエールキャプチャ、フォーエバーマーク、ピュアオパール、タガノラヴキセキ、ツルマルワンピース、オースミマイカ)。これはさすがに仕分けが必要だなあ。
ただこれ、「今年は、例年に無いほど短距離馬、しかも速いラップで最後まで脚を残せる馬が揃った阪神JFになる可能性を大いに含んだメンバー構成だという事は読み取って良いと思います。


一方「1600以上のレースで淀みないペースを経験」は
ホエールキャプチャ
グルーヴィクイーン
リトルダーリン
の3頭。


いきなり3強が消えちゃうんですよね。
アヴェンチュラは途中が緩んだレースしかしてないですからね。札幌2歳Sなんて途中で12.9までペース落ちてますから。ちなみに今年の札幌で言うとクイーンSも史上最もぬるいレースで、そこで連対した2頭はどちらもGIで期待を裏切りましたよね。札幌記念を制したアーネストリー秋天は着順(3着)はともかく内容は全くがっかりさせられる消極的なもので、ひょっとして今年の札幌組はレベルが低いかもしれません。ただやたらに人気が無いんですよね。この血統は人気が無いとまさかの激走しちゃうからもっと人気してくれないと困るんですが。
ダンスは買い所が無いのでばっさりですけど、ちょっと悩むのはレーヴディソールです。
デイリー杯2歳S12.1-10.8-11.6-12.5-12-11.5-11.6-11.5
新馬      7.1-11.7-12.5-13.2-12.8-12.1-11.5-11.4
ダメとは言わないけど一番人気で買いたくは無いわなという感じで。


さてまずデータ2番の仕分けですけど、1200mでの成績であるトツゼンノハピネス、ピュアオパール、オースミマイカは消します。前の馬が雪崩れ込んだだけのフォーエバーマークも消し。


◎リトルダーリン
自分は「ディープインパクト産駒は切れる脚が無い」と解釈する予定なので(まだ全然観てないのであくまで予定ですが)、ここは人気を吸ってもらって美味しい養分だと思っていたんですけど予定を変えました。そもそもこのレースは、レースの上がり自体はそんなに速くならないんですよね。過去の好走馬も特殊な馬を除くと、秋の府中にインチキ馬場で異常な上がりを出した以外は大して速い上がりを使ってきた馬ではないし。だからディープ産駒には「ここで勝ってもらって次回以降美味しい養分に」という道を歩んで頂く事にします。
12.5-12.2-11.9-12.4-12.3-11.8-11.7-11.3
これがこの馬の新馬戦のラップで、ちょうど残り1ハロンの位置で前に追いついたんですよ。これはどういう事かというと「前はペースを上げているのに追いついてそこから千切った」という事なんですね。ずっと外を回って淀みないペースでこの芸当が出来るのは相当に強いです。
ホエールキャプチャ
二つのデータ両方クリアなんだから本来は本命ですよね。4番人気で全然面白くないから対抗に下げました。そこまで内容良くは無いだろうと。
▲タガノラヴキセキ
不良馬場で負けただけだから割引材料は無いはずだと思うんですけどね。この馬:ポリッシュパトリオットを出した快速牝系に、坂のあるコース向きなフジキセキ×トニービン。リボーが良い位置にあるので大舞台向き。
△ハピシン
本当は「1200mでの好走馬」という理由で消えるんですけどね。このレース、ミスプロは毎年地味に馬券に絡んでるし、前走はドスローでラスト切れ負けしただけなので負けてくれてありがとうという感じです。
△ツルマルワンピース
51キロだったとはいえ未勝利戦はハイペースで逃げて凌ぎ切ったのは好感を持てます。でも開幕週の1枠だからなあ。


今週はカペラSの方が面白いと思います。買いたい馬が多いのですが、人気無さ過ぎなヘッドライナーとマルカベンチャーが面白いと思います。