安全性というテーマから、前回だいぶそれちゃったんですけどね。
まあ、故意に消費期限切れの食材を使うのとかは
「ルール」というより「モラル」とか「マナー」とかの問題なんで、
法整備どうこうとか言う問題じゃないんですけどね。
あの辺りから食品のラベルの表示内容とかが
やたらにうるさくなったんじゃないですかね。

まあより安全性を高めるという目的は構わないんですけど。
例えば5大アレルギー(小麦、乳製品、卵、そば、ピーナッツ)とかは
知らずに食べた子供にアレルギー出ちゃったりしたら申し訳ないから
きっちりしてもらった方が作る側にもありがたいですけど。
どうでもいいけどピーナッツがこんなに重要なアレルギーの対象だって知ってました?
僕は知りませんでした。
全然知らずに「パンに使うのってアーモンドばっかりだから、ピーナッツをあえて使うのも
素朴でよいのではないか」とか思って
ピーナッツを使った商品を数々考案して、後からびっくりした思い出があります。

それより、名前を見ても分からない材料って結構あると思うんですよね。
例えば甘味料として
トレハロース、ステビアラクトース

なんかの名前がラベルに書かれていると、何となく
「あ、化学的に合成された化学調味料を使っている!身体に悪い!アンチロハス!」
とか思われそうな気がするんですけど、自然由来の代物なんですよね。ちなみにステビア発がん性物質が含まれると言う説がありますけど、追実験をしても再現されなかったので今ではこの実験の結果自体否定されているとの事。あと、生殖能力が落ちる危険性というのも言われているんですけど、そもそもステビアって「避妊薬として開発されたのに全然避妊できないから仕方なく甘味料に降格」という経緯で甘味料として使用されているので、むしろ「生殖能力バッチリ!」の太鼓判を押されているようなものなんですよね。
あと、「ショートニングに含まれるトランス脂肪酸が身体に悪いと言う事は分かったけど、
今目の前にあるこのサンドイッチは結局食べちゃいけないのか、それともこのくらいは全く影響ないのか?」
とか、せっかく表示されても全く意味無い事の方が多い気がするんですよ。
ちょうどこの頃、近所の弁当屋さんで「銀むつの照り焼き弁当」の
銀むつ」に×がしてあって「メロ」って書き直されていてずっこけた覚えがあるんですけどね。
消費者が求めているのはそういうことじゃないだろうと。

食品に限った話じゃないですけど、
いわゆる「正義の味方(と、自分では思っている方)」が弱者のために
ルールを作れば作るほど、それが強者のためになっている気がするんですよね。
最近のこういう、「いわゆるルール」って、事件が起きた時に加害者の立場になりがちな人が
「オレはちゃんと警告したんだからオレには責任はない」
って責任逃れするための隠れ蓑にしかなっていない気がするんですけど。
って話がずれすぎた。

パンについてもっと知りたい方は、詳しくは私のサイトも是非ご覧下さい。→http://www1.ocn.ne.jp/~ribot/