マスコミ不信もきわまれりな昨今、ニュースのチェックはほとんどネット頼みだったんだけど、ベイスターズ快勝もあったので超久々にニュースステーションを見た。
まあ、今までずっと徹夜、終電、もしくは夜勤な仕事ばっかりだったので物理的に鑑賞不可能ではあったのだけど。

キャスター就任当初は結構批判も多くて、ウチの親も「随分やつれちゃったわね」と可哀想な目で見ていた古館だけど、今日見た限りは髄分と落ち着いてよいじゃないですか。
楽天まー君に対して厳しすぎるコメントを残した野村監督を「あれはマスコミにあれこれ言われる前に自分が悪者になって『何もそこまで・・・』と思われるような発言をする事で選手を守る野村監督流の気遣い」と分析するのも恐らく正しいし、
認知症患者に対する対処法についても「自分が馬鹿にされた原因は忘れても馬鹿にされた感情だけは蓄積されていく。だからイライラが募って暴力を振るったりする。だから、自分の人生の輝いていた時の記憶を取り戻させて良い勘定を蓄積させる」と言うのは正解。これって逆に言うと「負の感情が起きた時は、その原因をしっかり把握する事でバランスを取る事ができる」とも取れるんだよね。

さて、ニュースでは慈恵病院の赤ちゃんポスト設置を熊本市が許可した話題。
育児放棄を助長する」と言う批判上等で、人員的にも経済的にも全く特にならない事をあえて踏み出してきた病院の男気は素直に評価すべきではないかと。
こういう行動を起こした人の、動機を深く掘り下げてもらいたいんだよねえ。他人のブログとかmixi日記などを見ると「今の時代子供でも避妊の方法ぐらい知っているんだから、経済的な理由で育てられないなんて親の責任。放っておけ」みたいな意見が結構あって多少驚いたんだけど、当病院のサイトをみると↓
慈恵病院では数年前より中・高校に出向き、性教育の出張講座を行ったり、妊娠にかっとうする女性の電話相談を行っておりました。

との事で、そんな事はとっくに承知の上で「それでも救える生命は救っていこうぜ」と言う意思を感じる。
匿名で預かることに対して疑問を持つ人も結構いるらしいけど、心が弱っている人を追い詰めないのは基本中の基本だから。
恐らく、育児放棄や幼児虐待などでもう手遅れな状態で運び込まれてくる赤ちゃんを治療する事に対する心の苦しさとかが動機になったんじゃないですかね。
とにかく男気を見せてくれた人は全面的に支持する方針なので、「このポストに預けられる子供が出てこないことを願っています」と言う病院関係者の方々の願いが通じることをお祈り申し上げます。