昨日の日記、「豆」と「納豆」かけていたの分かった?

そんな事はどうでもいいんですけど。
以前某大手のベーカリーに勤めていた時、パン生地の丸ピザを焼いていたんですけど、ある時社長から指示があって「イートインで食べていくお客様がピザの耳を残していく事が多い。だから端っこまでちゃんとピザソースを塗れ」
と指示が来たんですね。
でも、ちょっと考えれば分かるんですけど、ソースを塗るのは発酵を取る前なんですよ。で、パン生地が発酵すれば当然上だけじゃなく横にも膨らむので、成型の段階でどれだけ気を使ってソースをぎりぎりまで塗っても絶対に耳は出来ちゃうんですよ。

この頃は若かったし、ただの底辺職人だったから代案を思いつかなかった(思いついても提案するだけの力が無かった)ですけど、まあ今ならいくらでも対策を思いつくんですけどね。

何でこんな話をするのかと言うと
http://www.pizzahut.jp/whatsnew/042_070305_trmyw/
↑これを見たからなんですよねぇ。さすがピザハット。この発想は無かったわ。
「耳だけを別の食べ物として提案」っていうのはかなり鋭いですねぇ。面白いから子供も喜びそうだし。

まあピザに限らず、端っこのどうしてもフィリングが行き届かない部分には、軽く塩を振ってあげて味を補助するのが基本戦略ですね。
あとは、薄く延ばしてぱりぱりの食感を楽しむ物と解釈するか。南部せんべいの端っこのバリの部分が好きって言う人は結構いると思うんですよ。
他にはブラウンサーブを応用する手もありますね。途中まで焼いてあれば当然きれいに端っこまでピザソース塗れますから。ブラウンサーブについてはまた別に書きますが。

いずれにしろやり方はいっぱいあるんですよ。最初の頃は「パンを焼いた事が無いただのオーナー社長が素人のクセにでしゃばるんじゃねえよ」とか思ってたけど、色々体験して、一回業界を離れるといくらで。気づきのヒントは転がっているんですよねえ。やっぱあまり入れ込まないで、きっちり休養を取らせる方が、長い目で見れば会社のためになるのよ。

詳しくは私のサイトも是非ご覧下さい。→http://www1.ocn.ne.jp/~ribot/