昔から、勝つときは派手に勝つけど負けるときはやけにあっさりなのが芸風の我等が横浜ベイスターズが、今年はここまで頑張っている。

《1点差試合勝敗》
03年…7勝32敗(.179)
04年…14勝21敗(.400)
05年…19勝26敗(.422)
06年…19勝22敗(.463)
07年…5勝2敗(.714)

今日まで23戦して得点が94、失点が103ながら13勝10敗。

こうしてみると、チーム成績はともかく現在の主力選手(村田、古木、相川、金城、内川、小池…等の若手)が1軍に名を連ね、成長する曲線とチームが粘り強くなる曲線が一致している事が良く分かる。
一般的には「優勝経験の無い若手は執着心が無く淡白。勝ち方を知っているベテランが加入したほう競りり合いに強くなる」といわれるけど、
もちろん今年の工藤、仁志の加入は大きいにせよ、下地として全体の底上げはできてきているんだなあとつくづく思う。失点の方が10点近く多いのに貯金が3つあるのだから、負け試合はとことんベタ下りして勝てる試合はしっかり集中。中継ぎを使い過ぎとはいえ登板数で比べると実は他チームと比べてそんなに多くないし、凄く勝ち方を知ってるチームの戦い方だ。
あと、選手の世代のバランスが悪い事も良く指摘されるけど、放出した選手(福盛、戸叶、南、石井義人、多村、大家、小田島…)を見ると少なくともドラフトの戦略はそんなにずれていないのかなと思う。
競馬でもそうだけど、成長曲線と階級の上がり方が一致しているのは、格が上がっても通用する。
パリーグプレーオフを導入して以来日本一チームが翌年さっぱりになっているのは、これがずれるシステムを採用してしまったせいだと思う。
98年の優勝もほぼ純正メンバーといってよく、選手の成長とチームの成長がシンクロしていて実に応援し甲斐があった。
総合力ではチーム創設以来最高とも思える(しかも地元出身の)多村放出は多少驚いたけど、「(断行する本人に)痛みを伴う改革」をした人が報われるのは良い事だと思うので、頑張れベイスターズ