そうだな…

わたしは「結果」だけを求めてはいない

「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ…

近道した時真実を見失うかもしれない

やる気もしだいに失せていく

大切なのは「真実に向かおうとする意志」だと思っている

向かおうとする意志さえあればたとえ今回は犯人が逃げたとしても

いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?

アバッキオ・・・君は立派にやったのだよ。私が誇りに思うほど立派にね・・・


ジョジョの奇妙な冒険」でアバッキオが死ぬ時の夢の中の回想シーンの名言ですね。

アバッキオがランチの最中に、横で膨大なビンの破片を拾い集めている警官と会話します。

「昨夜向かいの歩道で強盗があってね。被害者はビンで殴られたんだ。歩道にはビンの破片、特に握る部分の破片が揃っていないから指紋を取るために破片を探しているんだ。」
「もし見つからなかったらどうするんだい?指紋が取れなかったら?例え取れても、ずる賢い犯人が優秀な弁護士を雇って無罪になったら?」

アバッキオが会話をした時にその警官が答えた台詞が冒頭の言葉ですね。
会話をしているうちにアバッキオは、話している警官がかつて自分が警官だった時に
追いかけていた犯人から「みんなやっている事だから」と言われて一瞬の気の迷いで賄賂を受け取ったがために殉職した同僚だと気づきます。

天国の同僚は、自暴自棄になりギャングに身を落としながらもギャングに裏切られたボスの娘を助けるために命を懸けて戦ったアバッキオを許してあげたと言う事ですね。

良い事か悪い事かは関係なく一生懸命に生きる人間はみんな素晴らしいという、人間讃歌がテーマの荒木飛呂彦先生らしさ全開の最高の名場面、名台詞だと思います。