何なのこの毎日の雨。もう日本カビるわ。


最近テレビで取り上げたかなんだかで、インド数学の2桁の掛け算方法が話題みたいですね。
日本で習うように筆算をせず、単純に数字をただ足して組み合わせるだけで掛け算ができるというやつですけど、ふ〜ん、確かに面白いなとは思いましたね。
まあでも、それを持って「インドは日本より優れている。日本の数学教育はダメだ。」みたいな脊髄反射をする人が多いんですよねえ。相変わらず。
当たり前の事ですけど、学校教育で一番重要なのは知識を詰め込む事ではなくて、自分で考える能力を身につけることですよね。
僕は、日本で教えている普通の筆算の計算方法も凄く便利だと思うんですよね。以前パン屋で働いていたときは、突然製造量が変更になった時に塩や砂糖の量を瞬時に計りなおすために、十九×十九の暗算までは把握していたんですよ。
別に2桁の掛け算の暗算ってそんなに難しくないと思うんですけどね。
一の位が0の時は当然問題ないじゃないですか。
一の位が1の時は、例えば35×21みたいな問題だったら、
(35×20=700)+(35×1=35)=735
っていう考え方はそんなに難しくないですよね。
この「とりあえず(35×20=700)っていう計算をして、その答えをひとまずしまって置いて、次に(35×1=35)って言う計算をして、一度しまっておいた答えを引っ張り出してきて足す」
って言う考え方が重要なんですよ。これができるって言う事が「筆算という技術を、単なる暗算ではなく方法論として理解する」って言う事だと思うんですよね。いや全然数学の専門家ではないのでもし突っ込まれたら即謝罪して修正しますけど。


まあともかく、上の考え方が理解できれば一の位が2でもそんなに難しくないと思うんですよね。
一の位が2ができれば、それの裏返し(割り算になるだけ)の一の位が5もできるし、
一の位が1ができれば、それの裏返し(引き算になるだけ)の一の位が9もできるはずですよね。
そうなると、一の位が0,1,2,5,9の時は2桁の暗算があっさりできちゃうんだから、もう半分クリアじゃないですか。あとはもう応用すればいいだけなんで。
例えば、35×22が瞬時に暗算できるようになれば35×23は「(35×22)+35」何だから慣れれば簡単ですよね。
っていう風に考えると上の5個の数字から唯一離れているのが7なわけで、ここら辺で九九で一番憶えにくいのが7の段っていう理由が分かろうというものですよね。

まあインド式計算方法でも「何故このやり方で答えが出るのか」の証明問題みたいなものを自分で考えると面白いと思うんですよね。ていうか本当はやろうと思っていたんですけど、色んなサイトでいろんな人がやってるから新鮮味が無いのでやめました。嘘。面倒くさいのでやめました。


まあポイントは「自分で考える事が面白い」と思えるかどうか。って言う事ですよね。
なんて事を言うと「今の学校の教育は…今の教師のレベルは…」みたいな話にいきがちだけど、僕はそうは思わないんですよね。先生の質が落ちたとかそんなことはあんまり思わないんですよね。
どう考えても今問題なのは「遠足の集合写真で、どうしてうちの子供が真ん中じゃないんだ!」とか「こっちは給食費を払ってやっているのになんで『いただきます』なんてセリフを強要するんだ!」とかヤクザまがいの因縁をつけるキチガイ親でしょ。キチガイ相手にする仕事ってストレス溜まるもんなあ。どうすればこういうキチガイを無くせるんですかね。それを本気でみんなで考える事が大事だと思うな。