昔の芸人は「芸を盗んでいた」けど、最近の若い芸人は「ネタをパクる」


師匠に付かないで自由に活動する若手芸人を全面的に批判し倒していたやっさんだけに
言葉の意味そのままとってよいのか怪しい部分もある気がするんですけど、言葉そのものは非常に大きく頷けますね。
「パクリ」「オマージュ」「パロディ」「インスパイア」「トリビュート」「コピペ」「無断二次使用」「二番煎じ」「著作権(※1)侵害」「巨人ファンの応援方法」・・・
なんかこの辺がみんなごっちゃになってると思うんですけど、要するに哲学の問題だと思うんですよね。一言で言うと「恥」の概念があるかどうか、かな。
「芸を盗む」と「ネタをパクる」の違いって、工藤公康選手言う所の「センスと言うのは調整する能力の事」って言うのと同義だと思うんですよね。例えば野球で言うなら、ピッチャーが他の好投手のピッチングフォームを見て参考にするのは当然として、そのまま真似するのではなく「なるほど、このピッチャーは身体の開きが早くならないように左腕の使い方をこういう風に工夫しているんだな。じゃあ俺はこういう風にしてみよう」みたいな解釈をすると言うことでしょう。
まあ、大まかに言って
盗む=自分に合うように味付けして活用する。
パクる=そのまま頂く。
と言うことですよね多分。
僕は自分のサイトhttp://www1.ocn.ne.jp/~ribot/で今まで培った製パンのノウハウとかレシピとかを公開しているんですけどね。
別に「もったいない」とか「パクられたらムカつく」とかは思わないんですよ。一から俺のノウハウをパクったところで死ぬまで俺に追いつけっこないし、芸を盗めるだけの知能がある人になら喜んで協力してあげたい気持ちはあるんで。


※1=ジャスラックの金ヅルとしての著作権ではなく、純粋に著作者の権利と言う意味。