AIR

夕べはずっと「葵 徳川三代」を観てたんですけど、いや〜尾上菊之助ってすごいですね!顔1発で全部持ってっちゃうもんなあ。顔の角度とかはもちろん、多分「目をひん剥いた時の黒目と白目の割合」とかそんなレベルまで計算されつくしているんじゃないですかね。やっぱり関が原〜大阪夏の陣辺りまでって言うのは、日本人の役者さんなら一番気持ちの入るテーマなんですかね。大御所の役者さんみんな演技が神過ぎる。実写大嫌いの俺が釘付けになった。


さて。今日8/14が神尾観鈴の命日と言う事は、日本人なら関が原の合戦の年号以上に常識ですけど、先日私の友人が開いているギター教室のスタジオで大音量で国歌(鳥の詩)を聴いてみました。やっぱり名曲だなあ。
この曲ってやたらに転調してるんですけど、何も難しいことやろうとしてそうした訳ではなく、言ってみればメロディーのブロック単位でクリシェしてるんですよね。だから必然的に楽譜上の表記では転調になるわけで。
クリシェって言うのは半音上がり(下がり)の事なんですけど、メロディーやベース音の単音でクリシェするのは不安感とかもどかしさを表現するには常道で、aikoの初期の曲ではこれでもかといわんばかりに使われていて、それがまた何とも引っ込み思案な女の子っぽい感じに表現されているのがaikoaikoたらしめていたと思うんですけど、鳥の詩みたいな応用の仕方は思いつかなかった。っていうかある意味凄くデジタル的で、元々ゲーム音楽である事を考えるとまた趣深いというか、普通にバンドやってる人ではちょっと出てこない発想だと思いましたね。まあ、現在普通に音楽で良い曲を作ろうと思っても難しい気はしますよね。折角純粋に良い曲作ってもスポンサーの意向だの電通のプレゼンだので滅茶苦茶に壊されそうだし。
そう考えたら最近のアニソンが無闇に神がかってるのも頷けますね。「ハレ晴れユカイ」「もってけ!セーラーふく」「最強○×計画」「ベリーメロン」・・・。絶対普通に曲書いてたらできっこない曲だし。
まあそんなうんちくをしたり顔で語るのが失礼なくらい美しい名曲ですけどね。


と言うわけで久々にテレビアニメ版「AIR」も観たんですけど、何回観ても美凪編は爆泣きしちゃうんですよねえ。ゲームやってた時は、てっきり話が重過ぎるから箸休め的に入れられた癒しキャラかと思っていたみちるが・・・
って言う落差がクルんですよ。
あと、「ゴール」まで観てから見返したときの「ヨーイ、ドン」とか、晴子さんが自らの手で観鈴ちんを幼い外見にしてしまって死亡フラグ立てちゃってる残酷な演出とか、観る度に泣きポイントが増えていくからまた恐ろしい。