今日の西原理恵子の名言

(百万回生きたねこは)スナックのママみたいなものですね。客全員に「俺だけはママの事を理解している!」と思わせているみたいな。


僕は西原理恵子は昔から大好きで「むいむい」で壊れ方を表現に究めた頃と、出世作:恨ミシュランでの、暴言の切れ味を最大限に特化して、いかに少ない手数で破壊力のある暴言を産み出すか、と言うある意味俳句に近い表現を研ぎ澄ませていた時期が最高だと思っていて、
とりわけ恨ミシュランの「あわびの源太」の回の「おい基本的な質問だ。てめえのうしろにあるほんだしは何だ。」が最強に好きなんですけど、
相変わらず言語感覚がすさまじいなあ。
何度か言っている通り、僕の価値観ではエンターテインメントって
「この人は分かってくれているなあ」
と思わせてくれることだと思うんですよね。で、逆もまた真なりで
「この人の良さを本当に理解できているのは俺だ!」と思わせることが求心力に繋がりますからね。
答えがバレバレなのも全然分からないのも失格で、ばらばらに色んな要素が散らばっていて
「俺はこう解釈した!」「いや!俺の解釈の方がレベル高い!」とか言う方が面白いですからね。語れるジャンルって言うのは根強いファンが粘着するから強いですよ。
野球とかでもそうですよね。楽天と巨人、どっちが語れる?って言われたら確実に楽天でしょ。巨人で語るとしても「次は誰強奪する?」とか「次はどんなルールねじ曲げる?」とか「来年はクルーンと岩瀬と小林雅強奪するからどんな順番で投げさせようか?」とか即物的なテーマで身もふたも無い内容でしか語りようがない。