■ - うまぱん

「全くお前はどこまでかわいい生き物なんだ」

以前僕が新しくパン屋に入店した時に、ちょっと動きが遅いおじいちゃんがカマを担当していたんですよ。
で、みんなそのおじいちゃんを「てめえが遅えからみんな迷惑してるんだよ！」とか言っていじめていたんですけど、その時に僕は「いや、そこをあえてカワイイと思うことによって人は成長できるんじゃないかな」って言ったんですよ。
みんな曖昧に笑って「おいおい、こんな爺さんをカワイイって頭おかしいんじゃねえの？」みたいな感じだったんですけど、僕は割と本気だったんですよね。
「かわいい」って言うのは、本来の意味は「欠点を突付かず、むしろあえてよい方に解釈する。」って言うニュアンスだと思うんですよ。赤ちゃんが頭大きいのは、「頭大きすぎてバランス悪くて行動しにくい」って言う欠点を「かわいい」と思うようにできているんですよね。だから肉食獣が違う種族のみなしご赤ちゃんを養ってあげたりする珍現象が起きたりするんですよね。
そういう意味で、花の慶次の「だがそれがいい」に近い物があるかと。

で、ここ数年ですっかり一般化した「ツンデレ」と「萌え」ですけど、これも上にあげた意味での「カワイイ」の変種だと思うんですよね。
個人的にはまず「ツンデレ」っていうのは階級あってこそのものだと思うんですよね。
「雇い主と執事」とか
「魔法使いと犬」とか
「SOS団団長とヒラ団員」とか
そういう主従関係があって、上の立場の人間が弱い部分を見せるからこそ、その落差がかわいいっていうのがいいんだと思うんですよ。そういう意味では例えば柊かがみを「ツンデレ」って言われても何か初めに設定ありきで薄っぺらい感じがしてならないんですよね。それはかわいいとは思うけど、今まであった「かわいい」で十分足る物であって、新しい価値観を持ってくるまでの物ではないのではないかと。
そういえば多分ツンデレより前に「ギャップ萌え」っていう言葉があったけど、「ギャップ萌え」と「ツンデレ」って意味としては多分同じですよね？って誰に聞いているんだ。
逆に「萌え」っていうのは、自分より格下の立場（メイドなんてその典型）に対して自分から降りていった上で、さらに欠点も許してあげるよ的な感覚だと思うんですよね。「メガネ」だって本来は長所になんかなるわけないですからね。いわんや「ドジっ子」においてや。
つまり立ち位置の違いと言うか、謙譲語と尊敬語の違いみたいな感覚だと思うんですよ。絶対的に相手を上に見る尊敬語＝ツンデレで、自分がへりくだる謙譲語＝萌えかな。
まあ僕は正直オタクな方々の事は良く分からないので、本来の言葉の意味とかアニオタの方々がどう思っているかとかは知らないし知りたくもないんですけど、ぼんやり「ハヤテのごとく！」を観ながらそんなことを思いました。
アニオタの方々は「設定」とか「属性」とかが大事なんでしょ？僕はあんまりキャラクターとかに興味ないのでその感覚は良く分からないんですけど。「かがみはツンデレだ。何故ならツインテールだから」とか言われても意味分からん。柊かがみはただ単に「無駄にプライドの高い女の子」だと思うもん。普通、誰も客が来るわけでもないのに家の中でネクタイしてる人なんていないでしょ。
多分ほとんどの人が「ツンデレ喫茶」っていう物をテレビなどで見た時に物凄く滑稽な印象を受けたと思うんですよね。それはやっぱり上に書いたような理由からだと思うんですよ。何で給仕が上から目線なんだよ！
以上、wikiとかを全く見ずにあえて書きっぱなし。

ところでツンデレといえば釘宮理恵様ですけど、最近ラジオで釘さまが「私の家にはクーラーがない」と発言をしてプチ話題になりましたけど、
・普通に考えたら、都内でマンションを借りたら大抵クーラーはデフォで備え付き。
・釘さまは観葉植物を育てるのがお好きでベランダは植物だらけとの事。
・本当はクーラーはあるが、クーラーをつけると室外機の熱風で観葉植物がやられるから使用していない。
・一応ドSキャラ設定だから、そんないい人っぽいエピソードは恥ずかしくて言い出せない。
→リアルでもツンデレな釘さまかわい過ぎ！
と、妄想を展開させるのが正しい変態ファンのあるべき姿ではないかと。

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