東京は雨が降ってようやく涼しくなりました。まあ明日暑くないという保証はないんだけれど。僕は夏が大好きというかむしろ夏じゃなきゃダメなのでそろそろ冬眠の準備ですね。
と言う訳でやたらと100s両国国技館ライブについて触れてきたんですけど、最初にチラッと触れたように客入れのBGMに涼宮ハルヒ憂鬱の劇中歌「Lost my music」を使っていたと言う事が個人的に気になっているんですよね。
開演予定時間は17:00で、客電が落ちたのは多分17:05くらいだったと思うんですよ。17:00ちょうどくらいに「まもなく開演いたします」のアナウンスが入って、その間に「Lost my music」がかかったんですよ。メンバーの内の誰が選んだのかは定かではないんですけど、この時間帯に当てはめるという事は「この曲もライブという作品の一部分」と解釈もできるわけで、そこに何らかのメッセージを込めていると思うんですよね。


涼宮ハルヒの憂鬱」という作品を知らない人のために軽く説明しますけど(凄く端折って説明するので「全然違う!」とかの突っ込みはスルー)、涼宮ハルヒという主人公の女の子は何でも器用にこなす天才少女なんだけど、人間なんてとても小さな存在なんだと思い込んでいて宇宙人や超能力者を捜し求めて変人扱いされているんですね。そのハルヒが文化祭で、怪我をしてメンバーが演奏できなくなったバンドの助っ人としてヴォーカル&ギターとして参加することになるんですね。その時に演奏した曲の一つがこの「Lost my music」なんですよ。
このライブシーンの演出がとんでもないレベルの高さで、登場人物の指や手などの動き、ベースが指弾きかピック弾きかまでも細かく忠実に再現されていて、青春バンド映画の傑作「リンダリンダリンダ」へのオマージュも効果的に差し込まれた素晴らしい作品でアニメに興味なかった人たち(具体的に言うと私)を一気にとりこにしてしまったんですよ。そしてこのライブで「初めて人に感謝される事をした」ハルヒの心境が変化していく重要なエピソードなんですよ。


というわけで、あのライブは中村一義にとっての文化祭だったんだなと思いました。中村君の生い立ち等はwikiで調べていただくとして、良い意味で引きこもりオタクの代表、リアル等身大のヒーロー:天才中村君の「文化祭」には実にふさわしい選曲だったと思うんですよ。、そんなちっちゃい電波を分かる人にだけ発信していたんだろうなあ。そう妄想した方が楽しいじゃん!
あと、レキシは前座としてやるべきだったと書いたのが思った以上に支持を受けました。やっぱり「今日はお祭だからライブの前に一丁盛り上げるよ!」っていう前提でのあれなら全然OKなんですよ。余談ですけど1曲目の「そうさ世界は」は(確か)前のアルバムからの続きを意識したとの事で、「何か」から続いているように、サブドミナントから入る曲構成なんですよね。だから「1曲目の前に何かをやる」っていうステージ演出がビッタリはまるはずなんですよ。だから何もかもが上手く回っていたと思うんですよね。まああんまりしつこいとライブそのものを否定しているように見えてくるのでこの辺でやめておきますが。あと、まっちーの曲が思いのほか良かった。
余談だけど、このライブDVD化されるんですけど「永遠なるもの」の歌詞に「スヌーピー」って出てくるの大丈夫なんですかね?もちろんすでにCD化されている音源ではあるんですけど、これ最初に発表された時点では「ただのオタクが宅録した音源」ですから今とは事情が違いますからね、そのせいで収録されなかったりピーが入ったら泣くに泣けないなあ。
そんなことを思った今日でした。