さて、今日は休日出勤の代休と言う事で前からこの日に観にいこうと狙っていたエヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観にいきました。どうでもいいけどもう社会に出て随分経つけど、初めて「代休」とか「有給」とか言う物が現実に存在する事を知りました。今までそんなモン人面犬とか口裂け女レベルの都市伝説だと思っていましたが。

映画館ですけど、折角なので一番音響施設が整っておる所を選ぼうかなと思って色々検索した結果「ユナイテッドシネマ豊洲に行って来ました。まあ理由は施設の設備以外にも1)品川区在住の僕から見て割りと近い場所だった。2)実家が有楽町線沿線なので馴染みがあった。3)前からちょっと気になっていたキッザニアと同施設(ららぽーと豊洲)内。何て理由もあったんですけど。
ららぽーと豊洲自体もすごく落ち着いて感じが良くて、オサレな若者のデートスポットとしても良さ気な感じですよ。まあ僕はいつ警備員に「あ〜そこの君!低所得者層は出て行って!」と追い出されるんじゃないかとビクビクしてましたが。
ユナイテッドシネマ豊洲も凄く良かったですよ。yahooの映画施設検索サイトのレビューコーナーにとことん悪口書いてあったんですけど、


>パンフレットが売り切れだった。
・・・それはここに限らずでしょ。ていうか公開直前まで印刷できてなかったんだから売り切れくらい予測しろよ。そもそもお前が今見ている作品は、テレビシリーズも映画も製作が追いつかずにぶっ壊れた事で有名な作品だぞ?締め切りきっちり守ることを至上とするならこんな映画見に来るな。ちなみに私は、パンフレットを余裕で購入できたので買えなかった人はもう一度行きましょう。
>客層が悪い。
・・・どう考えても渋谷新宿池袋あたりの方が客層が悪いと思うけど、それ以前に客層の良さを気にするなら単館上映物のオサレ映画でも観にいけよ。
>客席の角度が急。
・・・ニースペースがかなりゆったりしている分むしろ傾斜は緩やかだと思うけど、それより長時間映像を見るときは見下ろす方が疲れないことぐらいも知らずに批判できるセンスが理解不能
>外で大きい音がして気になった上に外のスタッフの態度が不快。
・・・本当ならお気の毒な事だがちゃんと無料券配布してくれたらしいし、わざわざ映画館に足を運んでまで見たい映画の上映中に、普通外のスタッフの動きをいちいちチェックするか?
と言う訳で結論=工作員乙。以上。個人的には良い映画館だと思いました。チケット購入時に座席を指定できるから直前まで買い物したり海を眺めたりトイレに行っておいたりできるしね。ひょっとしたら今時当たり前の事なのかもしれないけど。映画なんて観にいくの下手したら今世紀初くらいの勢いだったし。


さて映画の感想。結論から言うと凄く面白かったです。かなり自分の中でハードル高めに設定していたけどそれでも楽々クリアですね。肝心な部分、「リ・ビルド」という製作方針も十分意義を感じました。やっぱエヴァ凄いわ。
大まかに箇条書きすると
・最初の1カット目からいきなり旧作とは違う表現。嫌が応にも期待が高まる。
使徒は、EVA初号機と戦った最初の3体が登場するが、1つ目は頭に天使の輪が一瞬現れる。2つ目はエビの脚みたいな気持ち悪い動く触手?でも肋骨っぽい?ものが追加。
3つ目の正八面体の使徒がヤバカッコいい。物凄く変型します。そして悲鳴を上げて大流血しながら死にます。
・何で上に書いたようなややこしい表記をしたかというと・・・最初に現れる使徒が第4使徒と呼ばれています(旧作では第3使徒)。以降5,6、と続くので旧作の以前に使徒が1体現れている事に。まあカヲル君なんでしょうけど。
・そのカヲル君、最後の最後に棺桶のような箱の中から出てきて「また3人目なのか。君に会うのが楽しみだよ」みたいな独り言を言います。つまり本編では出てこないと言ってよい状態。でも上記の事から碇ゲンドウと冬月はカヲル君がすでに造られていることを知っていると見ていいんでしょう。
・最後に次回予告があるんですけど、「EVA6号機のパイロットが月より飛来」とのセリフが。普通に考えたらこれが渚カヲルなんだろうけど、ひょっとして次回はシンジ、アスカ、レイ、トウジ、カヲル君の5人揃い踏みで使徒と戦う描写もあるのか?
・死にかけて、もうEVAには乗りたくないと発言するシンジをもう一度前向きにするため、なんとミサトさんはいきなりシンジを連れてターミナルドグマを下りて地下の巨人を見せる!!しかも「これがリリスよ」と驚きの発言!ええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!仮面はアレではなく第4使徒(旧作の第3使徒)みたいな感じ。
綾波碇ゲンドウ、冬月あたりは旧作とほぼ変わらず。特に綾波が不自然なくらい存在感無いです。
・シンジはかなり大人っぽいと言うか、無口でおとなしくはあるけど全然ダメな子ではなく、年齢とか置かれた立場とかを考えたらむしろ頼りになるし格好いいとさえ思える。
・その分シンジの存在感がむしろ薄くなった気が。ていうか今回はミサトさんが主役と言っても過言ではないと思う。
・旧作では後半に出てくる電車内描写が早くも2回出てくる。


ざっとあげてこんな感じですかね。
クライマックスの戦闘シーンは相当格好いいですよ。それも含めて、全面的にCG等の映像面での演出効果はもちろん格段に進歩していて格好いいんですけどそれは正直想定内ですよね。カヲル君がもう出てきちゃうのも驚くけど、漫画版を読んだり、ポスターでカヲル君が出ることを知っていればまだ想定内。
それよりいきなりターミナルドグマ下りて「リリス」はぶったまげた。余談だけどエレベーターで下りていく時にミサトさんとシンジはいわゆる恋人つなぎで手を繋いでるんですよね。事前にリツコがミサトはシンジを子供だから匿ってあげてるんじゃなく男性としてみている、みたいな発言もあるんでこの2人の関係も全然違う物になるのかとも思いました。ひょっとして「大人のキス」の続きがあってもおかしくないぐらい。
いや〜、もう全然違うストーリーになっちゃうじゃん。うわ〜そう来るかと思いましたね。最初に再映画化を聞いたときは、上の事も含めて「ストーリーの原則(内枠)はいじらないけど演出(外枠)をいじる」んだと思っていたんですけど、感覚的には「演出とか肌触り(外枠)は同じだけどストーリーそのもの(内枠)をいじる」方向に行くんですね。口で言うのは簡単だけどこれは普通できないですよ。全部終了してからDVDで確認すればいいやと思っていたけどそんな事言ってられないですね。
ていうかそもそも「映画は4回」と言ってるけど本当にその通りになる保証は全くないですからね。
この生鮮食品的ライブ感がテレビシリーズの異常なテンションを産み出してEVAをEVAたらしめているわけですから。こんな事を毎週テレビでやっていたんだから、そりゃ伝説にもなりますよ。当時を知らない人には分からないでしょうけどEVAって言うのは「作品」と言うより「事件」だったんですよ。そういう意味でも是非映画館で体感してもらいたいですね。一人でも多くの人に。体感して何ぼの「事件」ですから。


最後に。パンフレットを買った人は分かるけど、最後のページに
次回 エヴァンゲリヲン新劇場版:破
2008年公開予定
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て,おい!!!!やっぱ何が起こるか全然分からん!!

おまけ。ひそかに心配していた宇多田ヒカルの曲は全然違和感無かったですね。最初の予告の時の宇多田ヒカルバージョンのfly me to the moonはかなりきつかったですけど。