昨日は「大江戸温泉物語」に行って来ました。
一人暮らしだと夏場は特にシャワーだけで済ませてしまいがちなので、単純に広いお風呂にゆっくりつかるだけでも極楽なわけですけど、やっぱり温泉は良いですね。あ、もしこれから行く予定がある人は、休憩室が寒すぎて眠れないので寒さ対策をしていった方が良いと思います。


ところで、IT・音楽ジャーナリスト界のカリスマ・津田大介:超ウルトラ大先生が先日mixi日記でニコニコ動画に関しての素敵なご高説をご披露なさっておられたんですよ。
簡単に言うと、「二次創作であるMAD作品のクリエイティビティをどう評価すべきか。ニコニコ動画には瑞々しさを感じない。必要以上にMAD作品のクリエイティビティを高評価する人間は信用しない」と言う事なんですけど。


これって「web2.0」の一言で話が済んじゃう物だと思うんだけど。現にひろゆきはそう言っている訳だし。
web2.0って何なの?と言う話になると、それこそ津田大介:キングオブ大教授にご解説いただかなきゃいけないんだろうけど、一番肝なのは「受け手のリアクションも含めて作品」っていうことでしょ。つまり「点」で観ないで「線」で観るべきだという事でしょ。
「元ネタ」と「MAD」をそれぞれ「点」で観ちゃうから「MADのクリエイティビティをどう評価するか」なんて程度の低い意見が出てきちゃうんでしょ。リアクションとして成立している物なんだから、単体で観ても正しい評価なんかできるわけ無いじゃん。


2ちゃんの「祭り」と同じで、リアルタイムでその流れを「体感」していないと面白さが分からないものだと思うんですよ。いわゆる「らき☆すた削除戦争」とか滅茶苦茶面白かったですからね。
知らない人に簡単に解説すると、「らき☆すた」というアニメ作品の動画がニコニコ動画にいつも大量に投稿されていたので、ある日突然権利者の角川書店が大量に投稿作品を削除したんですね。
それに対して投稿人たちが、全面的にモザイクをかけて加工した状態で本作品をupしたり、音声に手書きの絵をあわせて加工したり、タグに「らき☆すた”DVD購入促進動画”」って入れたり、いつのまにか「いったいどこまでが著作権侵害なのだろうか」という実験になり始めて、考察の切り口を争う流れになり始めたんですよね。しかも音楽部門の製作者であるLANTISが「その喧嘩買った!」とばかりに自作品のリミックスアルバムを必要以上の質・量で発売して「MADとは違うのだよMADとは!」という挑発的な売り文句を付けたり。こういう流れを「線」で追いかけて体感する事がweb2.0の真の意味だと思うんですよ。
あと、僕のマイミクである井川KPが試行錯誤の末にどんどん作品の方向性が変わっていく様を観察することとかね。


多分日本人って、物事を「点」て観るのは物凄く得意だけど「線」で観るのはかなり苦手ですよね。これを前田日明は「日本人選手は戦術はあるけど戦略が無い」と言っていたけど、同じ事。「点」「線」「平面」「立体」どの切り口で見るべきものなのかを判断する能力も「情報リテラシー」って奴だと思うんですけどね。まあライターを超えたスーパーライター、津田大介大人の事ですからこれもわざとリアクションを引き出すための仕掛けなんだろうと思いますけど。さすが素敵だわ。