政治資金規正法がどうだとか実にどうでも良いことなんだけど、一番のポイントは福田首相が言っているようにちゃんと監督・指導できる第三者機関を置くことだろうが。まあそれはともかく、こういう「問題ある寄付の返金」とかってどこでどう使われているのか、それをはっきり明示することの方が重要だと思うのだが。
社会保険庁の職員のボーナス辞退とかってやるのは構わないけど、その金がどこでどう使われてるのかって良く分からないし。そのまま「日本年金機構の設立準備金」とか言って吸収されていても全然驚かないんだけど。というわけで、実態の見えない返金とか辞退とかはポーズにしか見えないのでやめちゃえば良いと思う。「社会保険庁の職員一族郎党の全財産を完全に没収します。そしてその金額を国民全員の人数で割ってお返しいたします」くらいはっきり目で見える形で処罰するなら納得するけど。


さあそんなことはともかく金八がまたもや始まるらしいですよ。前シリーズは「金八史上最悪の結末」と最初から吹きまくっていたので凄く期待していたんだけど、結果的に驚くほどの尻すぼみな結果に。途中からあからさまに雰囲気が二転三転して後半ヤヨ完全に空気だったもんなあ。あと今さらこのツッコミもどうかと思うけどジャニの塩演技がある意味爽やかさを感じさせるほどに酷かった。


それはともかく、今回はというと、公式サイトを見るとどうやら初回の内容は
(1)遠藤先生がDQN女に痴漢に間違われる→
実は痴漢を取り押さえようとして間違えられた事が発覚。→
正しい行動を取ったのに「学校の評判が落ちる」とムチャな文句を言われる遠藤先生を金八が慰める。

(2)DQN親が「ウチの子の絵の評価が低すぎておかしい」とDQNな因縁をつけにくる→
金八、美術の先生が親の主張を撥ね退けるがDQNは「教育委員会に訴える!!」とDQN主張→
美術の先生は「あの絵は絶対生徒が描いたものではない」と主張。

な展開の様子。
思わず笑みがこぼれるくらい時流に乗りまくった題材でそこはGJなんだけど、おそらく番組のメイン視聴者と思われる層を断罪する内容で大丈夫なのだろうか。まあ金八と言えば毎回異常に情報量詰め込みすぎて結局何を言いたいのか分からないのがお約束なので心配ないか。あと、前シリーズも途中で「(仮)知的障害者の人権を守る会」的な団体からの圧力などで大幅に書き直しを余儀無くされたであろう事は想像に難くなく、第一回の放送内容がそのまま今回のテーマとなるとは限らない。
それでも(2)は重要かつかなり冒険した部分に踏み込んでると思うんですよね。先日、若い女性教師が膨大な資料作りに追われた挙句、散々生徒の親にねちねち苦情を言われて甚振られて自殺した事件が報道されてたけど、この問題ってまだ仮の答えすら出せないほどデリケートな問題だと思うんですよね。麻薬だの暴力だのの方がまだ「敵」が明確な分ネタとしては軽いと思うんですよね。どう折り合いつける気なんだろうか。


ところでどうでもいい話ですけど、金八が金曜八時じゃなくなったのはいつからどんな理由でなんですかね?アーリー金八が面白かったのは、裏番組が異常に強力な中でやりたい放題実験的なことをやり倒したから(例:坂本金八海援隊のライブを観にいって楽屋で坂本金八武田鉄矢トークをしたりとか)であって、だからこそその当時としては衝撃的過ぎた中学生出産とかもはまったのだという原点を忘れないでいただきたい。
ちなみに私が金八=金曜八時という駄洒落ネーミングだと気付いたのは当時ひょうきん族(土曜夜八時の番組)で「土八(ドンハチ)先生」というパロディをやったからなんだけど、同じ人はきっと多いはずだ。