というわけでですね。今年の日本シリーズは巨人対ロッテになると思うんですよ。
理由は「打線の、主軸への依存度」。他のCS出場チームに比べて、この2チームはクリーンアップ、特に4番打者の打点をチーム全体との平均とのバランスで見ると主軸への依存度が低い。平たく言うとどこからでも点が取れるチームだと思うんですよ。何故「だと思う」と書いたかというとそれを調べる適当なデータベースが私の手元には無いからです。こういうデータって誰かネット上で公開していて簡単に手に入るものだと思っていたのが甘かった。まあロッテは意図的にそういうチーム作りをしたのであって、何でもかんでも金に任せてかき集めまくった挙句打順なんてどうだって良いチームができちゃった巨人と一緒にしたくは無いですが。
ちなみにこの論でいくと一番可能性が低いのは中日。ただし、これはあくまでシーズンと同じ戦い方をすることが前提なので、知将落合監督がシリーズ用特別打順を組む(例:打率に比して異様に出塁率の高い谷繁をウッズと森野の間に挟む等)事でもあればその限りではないですが。
何でこんな話を始めたかというとですね。今日電車の中で図解プロ野球「新・勝利の方程式」(田端到/著)を読んでいたからなんですよ。
自分が今参考にした、日本シリーズにおける「主軸依存型」チームと「分散攻撃型」チームが対戦したケースでは100%の確率で分散攻撃型が勝利しているんですね。
主軸依存度というのは「チームの総得点に対して、そのチームの打点上位2人の合計の数字がしめる割合」が30%を境にして、多ければ「主軸依存型」少なければ「分散攻撃型」と分けた物なんですよ。
そして依存度が低い(つまり特定の選手が極端に打点を稼いでいるわけではない)チームが短期決戦では強い。もっというと、日本シリーズの結果で見ると
依存度26%以下のチームは4勝0敗で勝つ。
依存度26〜28%のチームは4勝1敗で勝つ。
依存度28〜30%のチームは4勝2敗で勝つ。
と、美しいまでに単純な事実が残る。
どうよ興味深いでしょ?面白いと思った人は今すぐ買いに走りましょう。


いずれこの本の話については詳しく紹介しようと思っているんですけど、色々と興味深い話ばかりなんですよね。
なかでもちょっと気付かなかったのは昨年日本ハムが優勝した時の「抑え捕手:中島聡の起用」というヤツ。昨年は個人的に殺人的な仕事の忙しさだったのでほとんど野球なんか観てなかったんですけどこれは確かに面白いですよね。ていうか古田は「代打:俺」よりも「抑え捕手:俺」を多用した方がチームのためにもファンのためにもなっていた気がする。
(この話、翌日に続く)。