昨日ちょっと触れた話題を、やはり調べてみた方が面白そうだと思ってちょっと調べて見ました。


   総得点 打点上位二人の合計 主軸依存度
巨人  692    189        .273
中日  623    199        .319
阪神  513    153        .295
横浜  569    186        .327
広島  557    194        .348
ヤク   596    185        .310

ハム   533    155        .290
千葉  629    143        .227
SB   575    150        .261
楽天  575    187        .325
西武  564    155        .274   
オリ   536    157        .293



昨日はイメージ的に「巨人とロッテが短期決戦では強い」と予想したけど、数字で見るとやはりセリーグでは巨人、パリーグではロッテが短期決戦向きという結果に。
ついでに言うと日本シリーズの結果は「どちらも分散攻撃型ゆえに実力伯仲のシリーズになるが、ロッテの分散力は異常なので4勝2敗でロッテが日本一」と見た。
分散型と集中型というのはそのまま短期決戦向きと長期決戦向きに分けられるわけではないけど、しっかりした主軸を固めてそこに得点能力を集中させる戦い方は、ペナントレースを戦う上では重要だけど、短期決戦で投手を継ぎ込みまくって主軸だけを抑えればよい戦い方をされると弱いといえるのだろう。


しかし上の表を見るだけでいろいろなことに気付かせてくれる。競馬ファンはレースのラップを見るだけでそのレースやここの馬の能力を把握して楽しむ傾向があるんだけどそれに近い感覚だ。
(1)まあ誰もが一番初めに目が行くのは巨人の得点の多さ。これ来年ラミレス取ったらどうなっちゃうんだろうねこのチーム。
(2)そして目に付くのが阪神打線の貧弱さ。とはいえこのチーム10勝投手が先発では下柳一人だけなんだよね。なんか欠端がエースだった頃の大洋を思い出すな。逆説的に、いかにJFKがとんでもない存在かということがわかる。
(3)意外に頼れる主砲がいるチーム。主軸への依存度の高さが目に付くのが横浜、広島、楽天なんだけど、この3チームいずれも国産主砲を備えているんですよね。しかも見事なまでに似たタイプ。やはり4番は国産の右の長距離砲に限る。ていうか横浜ファンとしてこの数字は実に興味深い。横浜といえばマシンガン打線に代表されるようにみんながコツコツ(言うこと聞かずに勝手に)打ちまくるスタイルがはまると強いチームなのが伝統だけど、東福岡コンビの影響力がここまでとは。ていうかそういうチームだからこそめったに出ない日本シリーズ2回出場2回優勝なんですよね。ちなみに1998年の横浜の主力依存度は28.5%。対戦相手の、お堅いイメージのある西武が30.5%。もちろん結果はベイスターズの勝ち。やはりこの数字には説得力がある。
(4)ロッテの(良い意味で)横並びどんぐり打線は異常。これって格闘技でいうと全く止まらずにひたすら動き続けるスタイルと言い換えてもいいと思うので、このスタイルでペナントレースを2位で通り抜けられることが恐ろしい。というよりプレイオフ制度がなければ成り立たないスタイルといえるかも。
さらに競馬に言い換えるなら、分散攻撃型は「よどみないペースで一気に走り抜ける方が向いている短距離型」主軸依存型は「チャンスを窺って脚を溜めて、ゴーサインを出したら一気に弾ける中・長距離型」と言い換えても良いかも。
と言う訳でCS、打順を組み替えてきた時などにはこういうデータを参考にして監督の意図を探るような見方をした方が楽しいと思う。