今私が働いている職場には、数日違いで先に働いている年下の先輩がいるんですけどね。こいつがまたよく遅刻するんですよ。寝坊で。週一くらいのペースで。
まあ決して楽とはいえない仕事なので疲れても別にいいんですけど、普通社会人が、しかも実家暮らしでそんなペースで寝坊ってどういう家庭なんだろ。
先日もですね。寝坊して13:00頃!にのっそり出勤してきて「申し訳ありません」って謝るのはいいんだけど、席についてそのまま弁当(ママに作ってもらった)を食い始めたのには驚きましたね。怒るよりも感心した。これがYU☆TO☆RIかと。ゆとり教育の凄みを感じたなあ。


何だか世間は「また面白いおもちゃ見〜つけた&hearts」と言わんばかりの勢いで亀田バッシングらしいですけど、僕は亀田三兄弟は大嫌いだけど不快感は無いんですよ。あれだけの身体をちゃんと作っているのは最低限の真面目さはある証拠だし、10代の若さであれだけの大会場で座長興行をやれるって言うのは立派だと思いますよ。そもそも今時の高校生に「弁慶のコスプレして人前に出ろ」って言ったらほぼ確実に断られますよ。普通に素直ないい子なんじゃないかと思いますけどね。まあ友達にはなりたくないですけど。
で、亀田興毅が反則を指示した後内藤に「お前いい加減にしろよ」と言われて思わず「はい」って答えちゃったと言う微笑ましいエピソードが出ていたんですけど、これを見て思い出したのが乙葉新日本プロレスのテレビ中継に何故か出ていた頃、乙葉が蝶野にインタビューする企画があって、蝶野が「アイ・アム・チョーノ!俺だけ見てりゃいいんだコラエ〜!」といつもの様にカメラに向かって吠えた後、乙葉に「蝶野さん」って話しかけられて普通に「はい」って答えちゃった場面なんですよね。やっぱ悪役は本当はいい人が向いてるよなあ。


と言う訳で何の意味も無く心に残る悪役レスラー名場面。

(1)海援隊DX、サスケ襲撃予告
みちのくプロレスという団体に「海援隊DX」という悪役チームがいてですね。社長でもあるザ・グレート・サスケにやたらにちょっかいを出してくるんですけど、長野オリンピックがあった時にサスケが聖火リレーのランナーに選ばれたんですよ。その時に海援隊DXから各マスコミ(ていうか東スポ)に
「聖火を持って走るサスケを襲撃して聖火を消してやる」
っていう不気味な犯行予告状が送りつけられたんですよ。覆面被ったレスラーが聖火を持って走っているのを、フルコスチュームの悪役レスラーが消火器持って追いかけてる図を想像するだけで笑えるよなあ。ていうかシリーズ開幕前とかに毎回きっちりこういう犯行予告をFAXで送りつける悪役レスラーって本当にマメだよね。仕事できるタイプだよなあ。
ちなみに、もちろん襲撃は行われませんでした。
余談ですがこの海援隊DXの大将ディック東郷。世界一上手いレスラーとも称される僕も大好きなレスラーですけど、滅茶苦茶キレのある動きを見せるにもかかわらず、健康診断で「運動不足」と診断された切ない過去もあるんですよね。
(2)ザ・シーク、有刺鉄線うどんを食う。
昭和の名悪役レスラー、ザ・シーク大仁田厚の敵として抗争を繰り広げていたんですけどね。さすがにおじいちゃんに有刺鉄線だの何だのの過激なデスマッチはごまかし利かないからきついだろうと思っていたんですけど、マスコミ(当然東スポ)に「有刺鉄線は恐くないのか?」と聞かれたシークが、有刺鉄線を恐れていない事をアピールするために取った行動が、なんと有刺鉄線を短く切ってどんぶりに入れ、牛乳をかけてうどんに見立てて食べる事だったんですよ!凄いバカだこの人!ていうかシークが器用に箸を使える事が一番びっくりするよ!
(3)ミスター・ポーゴ試合中に下痢
同じく大仁田厚のライバルにミスター・ポーゴっていうお方がいたんですけど。この人得意技が火を吹く事なんですね。
で、いつものように試合中に火を噴こうと隅っこでこっそりガソリンを口に含んで準備していた所、うっかり台本を忘れちゃったのか、大仁田が後ろから蹴飛ばしたためにポーゴさんびっくりしてガソリン飲んじゃったんですよ。大変だ!
おかげでお腹痛くなっちゃったポーゴさん、とりあえずわざと負けて一目散にリングを後にしてトイレに駆け込んだんですね。
しばらくして、トイレの周りを囲んだマスコミ(言うまでもなく東スポ)の前に真っ青顔で現れたポーゴさんの第一声が
「大仁田の野郎!後ろから蹴飛ばすとは汚い真似しやがって!」
いや、どう考えても試合中に火を吹く方が遥かに汚い真似ですから!
これもげっそりした顔でトイレから現れる悪役レスラーとそれを真剣な表情でメモを取る記者の図を想像するだけで何度でも笑える。
(4)CZW参戦延期のお知らせ
CZWっていうアメリカの過激なデスマッチで知られる団体があってですね。待望の初来日を果たした時に、当日になって参戦の延期が発表されたんですよ。
理由が、空港で止められたと聞いて「さすがCZW!大暴れして捕まったのか?」と思ったら、税関で、アメリカから持ち込んだ自慢の凶器を「何の目的で所持しているんだ?」と聞かれて元気に
「MURDER(殺人)!」と答えちゃったらしいんですよね。そりゃダメだよ!残念ながら空港の係員にプロレス用語は通じません!ちなみにこの人達は身近な物を凶器として使う団体で、芝刈り機とかホッチキスとか使うんですよ。ホッチキスで相手のおでこに自分の団体のチラシをガッチャンと貼り付けるのはかなり斬新な攻撃だと思うんですけど、他にも傷口に塗りこむ用のレモンとかマスタードとかもあるんですね。レモンを殺人用の凶器として言い張る人達がいたら、違う意味で「こいつら危ない」と思われちゃうよなあ。
(5)越中、長州を逆さ吊り葬。「ぶっ殺してやる」と絶叫。
一見するといつもどおりのほのぼのプロレス見出しですが、これが皇太子様ご婚約の記事の隣の記事だから話は違ってくる。こういうところでも躊躇無いからさすが東スポ。大好きだ!
まあ皇族一家がプロレス大好きなのは周知の事実だし雅子様も子供の頃はプロレスごっこをして遊ぶ活発な女の子だったらしいので、東スポ流の粋なはなむけ演出と考えてよいだろう(考えないのが普通)。


結論。プロレスはやはり和む。