以前「北上市はとっても素敵」と言うエントリーをあげたんですけど、
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20071030
「箱物行政」的なものといえばPS3wiiの違いですよね。PS3は「有名建築家が建てた豪華なビルを作ってやったぞ。さあ集まって来い」っていう発想だし、wiiは「『面白がれる』能力がある人が集まる場所を作れば勝手に盛り上がっていく」っていう発想ですよね。まあ単純に「土建屋が一番楽に利益供与できるから」っていう身も蓋も無いオチなような気もしますけど。
アメリカにWWF(後にWWE)っていうプロレス団体があるのはご存知の方もおられるかと思うんですけど、ここは過剰に演出しまくって思いっきりエンターテインメント色を前面に出した団体なんですよ。
そのため良く「WWFはテレビを常に意識した演出をしている」と言われがちなんですけどさにあらずで、テレビには写らない部分の会場でのファンサービスがとても充実していて、例えばメインイヴェントでスーパースターが負ける台本の時でも、お客さんをがっかりさせないようにテレビ放送終了後のリング上で、人気選手のトークショー等を行って、その選手目的で来たお客さんでも必ず満足させて終わりにするよう心がけているそうです。実際に観にいった事は無いから現実は知らないけど、間違いなくそのレベルのファンサービスは本気で毎回していると思う。
ポイントなのは
1)テレビ番組でも、現場の熱狂が視聴者をひきつける。と言う事と
2)結局正しいのはハッピーエンド。
と言う事だと思うんですよね。多分昔の子供がみんなとりあえず野球を好きになったのは、テレビに映し出されるお客さんの熱に訳もわからず引き込まれたからだと思うんですよね。野球中継の視聴率が落ちたのはタダ券ばら撒きで客席の熱を冷ました事と、ドーム球場のくぐもった陰湿な声援のせいに違いない。