マイルチャンピオンシップ

週頭までは「今年一番気合の入るG1」だったんですけどねえ。今私は限りなくこのレースの馬券を買う気が無いです。
まずですね。本命評価まで考えていたサクラメガワンダーのまさかの除外でやる気が一気に1/3程度まで減少しましたね。いまだにJRAの除外対象規定が良く理解できないんですけど、多分この馬唯一のG1勝てるチャンスの舞台だったと思うんですよ。まあ重賞2勝馬がOP特別に出るせこさが命取りと思えば自業自得か。
加えて枠順がですね。非常に購入意欲をそがれる内容で何だかもう完全にどうでも良くなってきているんですよね。まあ購入意欲をそがれた理由も含めて(買う買わないは別として)予想に行って見ましょうか。


まず過去の傾向からですね。馬券に絡んだ3着以内の馬を見ると
1)順調度。
このレース、休み明けはほとんど来ないんですよね。過去10年で唯一の例外は、おフランス帰りのタイキシャトル。こいつは明らかに「例外」扱いする事に異論が無い馬なので休み明けは消します。
2)何だかんだで重賞実績。
過去10年、どころかレース創設以来重賞未勝利馬はほとんど来ていません。例外が4頭いるんですけど、
・'93の2,3着。
・・・不良馬場で重適性がある馬が来ただけなので例外でいいでしょう。
トロットサンダー
・・・地方から移籍した馬で、その時点で12勝もしている馬ですから例外でいいでしょう。
トーヨーレインボー
・・・この馬は重賞自体初挑戦だったんですよね。3歳(当時の表記で4歳)時点で5勝していてOPハンデ戦古馬とほとんど差の無いハンデで圧勝。並の重賞勝ち馬以上に評価していい戦跡でしょう。よって例外。
ちなみにトーヨーレインボー以降の9年間は重賞勝ち馬しか馬券に絡んでいません。
3)内枠と外枠は不利。
内枠は完全死亡です。1〜2枠の馬は3着がわずかにあるだけで連帯馬を探すと'89のオグリ×バンブー一騎打ちの時代まで遡らなければなりません。7〜8枠もかなり悪成績。ただしこちらは勝ち馬もわずかながらいます。最近でもシンボリグランダンスインザムードファインモーションゼンノエルシドが来ているのでまあ内枠ほどではないかと。


1)からエイシンドーバーが消えます。元々1400mベストの馬なので買う必要ないでしょう。
2)で消えるのはトウショウカレッジ、アグネスアーク!。
3)なんですけど、人気サイドの3〜6枠の8頭に6番人気までの馬が全て入っちゃってるんですよねえ。これで完全にやる気にとどめ刺された。


さて予想。
コイウタ=3)で消し。ていうかこの馬輸送苦手です。
エイシンドーバー=1)、3)で消し。今後の絡みも兼ねて、ルメールが派手に惨敗してくれる事を希望します。
キングストレイル=3)で消し。ていうかこいつは中山中距離専用機です。
マイネルシーガル=3)で消えちゃうんですけど後述の理由で買います。
ローエングリン=超良血馬なんだからとっとと引退してください(性的な意味で)。
フサイチリシャールクロフネ産駒は基本的に距離短縮で買う馬なのであまり買いたくありません。前走?重馬場の鬼なので参考外。
スーパーホーネット=「直線の長いコーナー2回のコース」の条件なら走るので買います。
ダイワメジャー=基本的に成績低下のサンデーは買わないです。まして1番人気では。ただ他が弱すぎるのでヒモに入れる方が良いでしょう。ちなみに喉鳴りが再発の情報もあるんですけど(不確定情報:ただし毎日王冠時にアンカツが「喉がヒューヒュー鳴っている」と言っていたらしい)、「喉鳴りの馬は池がある京都で買え」と言う格言もあるのでこの噂で人気急落でもすれば買ってもいいと思っていたんですけど。
カンパニー=新潟1600は京都1600の直結コースなので関屋記念圧勝のこの馬が本命です。後述の血統理由でも買います。高齢馬の好走歴は少ないんですけど、この馬あまり使ってないから大丈夫でしょう。
トウショウカレッジ=2)で消し。ペースが上がらないだろうから差し一辺倒の馬はよほどの理由が無いと買えないです。
スズカフェニックス=こいつが内枠で死亡してくれると悩まずに済んだんですけどねえ。「サンデーにリボー系が入ってるから血統的に推せる」とする人が多いんですけど、そのサンデー×リボーのハットトリックペリエが「前走でこの馬は早めに押していかないとだめな馬と分かったから早めに仕掛けたんだ」と言って買ったんですよね。宮記念みたいなレースをすれば評価できるんですけどその後を見ると買えない。なまじ宮記念の例があるのと、秋天のサムソンを見てしまったゆえに「必・溜・殺」と言い切れないので困るんですけど。ここ数年の「宮記念好走サンデー」のその後を見ると人気では買いたく無い。
アグネスアーク=本当は8枠にでも行って安心させて欲しかったんですけど、藤田は内枠じゃないと不要が定説なので、2)も絡めて切ります。本当はこの馬が人気吸って欲しかった。安定感があって人気も吸わないけど嫌いな馬って本当に迷惑。
ローレルゲレイロ=2)、3)で切ってもいいんですけど、後述。
ピンクカメオ=スローで後方追走→外回して10着程度。が目に浮かびます。
ジョリーダンス=ベスト条件の阪神牝馬Sで本命にして美味しい思いをさせてくれたのでもう結構です。ありがとうございました。
ピカレスクコート=思い切って逃げればいいと思うんですけどね。
クラックス=しりません。基本的に外国馬は「多頭数で勝っているか」を個人的に重視するんですよ。よっていらない。
サンバレンティン=買います。


血統を見ると、もはや血統的な傾向と呼ぶ意味の無いサンデーはともかく「日本向きのノーザンダンサー系」は強いんだなと思いますね。過去10年でニジンスキーが入っている馬が7回、ノーザンテースト7回、リファール5回馬券になっていると。基本的に1800〜2000で強い競馬をした馬を買いたいので、「厳しいレースで力を出し切る」と言う意味でのスタミナは必要なんだなと思います。
◎カンパニー
マイネルシーガル
ダイワメジャー
サンバレンティン
スーパーホーネット
ローレルゲレイロ

カンパニーは希望としてはアグネスやスズカよりも下の人気になって欲しかったんですが・・・。
母父ノーザンテーストはこのレース強いです。ていうか上にあげた数字は全て母系に入ったときの数字なので(リファールやニジンスキーは父系の場合も複数回あり)かなり良いです。後方からの競馬の馬なのが不安ですけど、福永はこういう馬でもG1なら何とかしてくれるので。
後は何ともいえないですね。マイネルシーガルは死亡枠に入っている事と、輸送初なのがどうにも気に入らないんですけど、今の京都は母父サンデーが強調材料なのとニジンスキーの血、前に付けられるタイプなので買います。
ダイワメジャーはまさか一番人気とは思わなかったので買いたく無いんですけどね。「腐っても」が十分ありえるので3着までなら。
サンバレンティンはさすがに普通買わないですけどね。京都マイル勝ち鞍があって、2000m重賞勝ちが2回あって(しかも「その年の重賞で上がり1〜2番目の脚で勝った馬」と言うのはここでは強調材料)、サンデーとニジンスキーが入っている上に母父ノーザンテーストなのでぶっちぎり最下位人気なら買います。
スーパーホーネットは「今回は後ろからにはこだわらない」という陣営の言葉があるので買えますね。戦跡と血統からは買いたくないですが。
ローレルゲレイロはリファールとニジンスキーの血で買います。キングヘイロー産駒は惨敗続きでも理由なく平気で巻き返すので成績がひどければひどいほど美味しい。重賞勝ちのないどころか1勝馬なんですけど、G1でドリームジャーニーの2着や京都マイルでダイワスカーレットアドマイヤオーラの3着があれば3歳時点では一応合格でしょう。

追記
サンバレンティンに関してはですね。
マイルCSの過去の結果を見ると、1)それ程早い時計は必要とされない。2)ハロン11秒台のラップが続くよどみないレースで強い勝ち方をする馬が強い。となるんですけど、サンバレンティンの昨年の大阪スポーツ杯が1:33:4の時計で、スタート直後の1ハロン(ラップ検証上はあまり意味をなさない部分)以外は何と全て11秒台というレースで勝っているんですね。まあこの馬以外は前に行った馬が残っているので逃げ馬だけが暴走したレースかもしれないですけど、先行馬が残りまくったレースでこの馬だけが最後方からとんできているのだからやはり「京都マイルで次元の違う脚で勝った」と解釈しても良いはず。少なくともこんなひどい人気とは釣り合わない筈。今回必ずしも「ペースが速い」とは言い切れないのが難点なんですけど。
追記
レース創設以来の歴史を見ると、実は18番枠が一番連対率が高い事が判明(.231)。3着内率も高く(.308)実は「フルゲートの時最も信頼できる枠」だったとは。