とかいいつつやはり野球の話をする。

と言う訳で改めてドラフト全指名選手を表で見ているんですけど。
う〜ん。セリーグとパリーグたまにはシャッフルした方がよいんじゃないですかね。これパリーグ３強当分強いままですよ。まあ今はFA一発で地獄に転落しかねないので断言はしないですけど、折角頑張ってる楽天がなんかかわいそう。ただでさえ失敗に見えるCSが、毎年同じ顔ぶれだとさらに興味薄れると言うかファン離れに繋がる恐れがある気がする。
セリーグは・・・巨人が意外と良い補強に見えるんですよね。まあここは新人獲得に意味は無い球団ですから。むしろ「FAで選手を持っていかれた時の人的保障要員が充実してヨダレ」ぐらいの感じで。
広島が僕好みの選手をガンガンとってるんですよねえ。特に松山君。
「牛を売って学費を出してくれたりおじいちゃんに支えられてきた。そのおじいちゃんが最近見る見る痩せてきて・・・」
と「おじいちゃんの優しさ」に応える事ができた事に胸がいっぱいになって会見で涙を見せたらしい。
「契約金は全部家族に渡してみんなが一緒に住める家を建てたい」
・・・ここまでいわれると何だか触れてはいけない事情でもあるのかと勘ぐりたくもなってしまうが、とにかくも野球センスだけでなく性格も最高な事が良く分かって最高だ。「中学生の息子がいますと言われても思わず頷いてしまいそうなおっさん顔」とか言っちゃってごめんよ松山君。もう一生応援します！阪神には行かないで！
あと気になっていた阪神の黒田（って言う文字を見るだけでドキッとするな）、「シャンソン化粧品って何だよ」と思っていたら、要するに
大学を辞めてふらふらしていた所を高校時代の恩師に声をかけられ高校で打撃投手。
→シャンソン化粧品の社長が後援会をやっていて、系列の飲料工場でのバイトを紹介
と言う話だったらしい。
これ、「職業：ニート」って書いちゃった方が良くねえか？もちろん純然たる「NEET」の意味とは違う事は分かっているけど、「人間がんばっていれば必ず誰かが手を差し伸べてくれるんだよ」という美談に持っていった方が意義深い気がする。「ニートから阪神のエース」って今の社会では最高のシンデレラストーリーでしょ。できれば自殺未遂の過去くらいでっち上げて欲しい。これ以上のアングル無いよ。
横浜は何だかんだで一番面白いと思うんですよ。
桑原の「いつ何時誰が相手でもランナーの事は一切無視」とでも言うべきピッチングフォームが凄い。「川村に似ている」っていう人が多いみたいだけど、僕の目には「野茂を90度横に向けたピッチャー」と言う感じがするんですよね。変化量が縦（野茂のフォーク）から横（クワケンのスライダー）になっただけでイメージ的には野茂が一番近い気がする。余談ですけど、僕野茂の日本最終登板を生で観ているんですよ。多分。所沢だったけど、その年の最終試合で、そのオフに電撃的にメジャー行きが決まったから多分アレが最終試合のはず。


しかし佐藤由規君の涙といい、今年はやたらとピュアハートですな。クジ引きの駆け引きも面白かったし、逆指名制度がいかにプロ野球をつまらなくさせていたかがはっきり分かった。
横浜ファンのお前からしたらくじ引きは恨み骨髄じゃねえの？と思われるかもしれないですけど、逆指名が無いおかげで「緊急時への対処法」を真剣に考えた結果が今回の「ずっこける可能性も高いけど面白さでは近年に無い出来」のドラフトに繋がったと思うんですよね。
何が「職業選択の自由」だよ。NPBとJリーグがクジ引きして「野球少年がサッカーをやる羽目になった」とかなら話は分かるけど、普通の会社でも「営業部志望が総務に回された」とか「転勤で地方に飛ばされた」とか当たり前の話だろ。いや、筋違いな事言ってるのは十分承知だけど、本当にそんなもんだと思うよ。
「金持ちが金をばら撒いた結果、より金持ちになりました」なんてエンターテインメントのかけらも無いよ。