撲殺天使ドクロちゃん2

先週は秋葉原に買い物に行ってきました。
すっかり観光地化してしまったアキバなんだけど、カップルがコスプレ衣装を指差しながら「ていうかキモくな〜い?超かなり〜」とか言いながら歩いていたんだけど、どう考えても突っ込むべきはその横に書いてある「今ならアダルトグッズ3000円以上お買い上げの方には紙パンツプレゼント!」の一文だと思うぞ。
と言う訳で「撲殺天使ドクロちゃん2」のDVDを買いました(CLANNAD第1巻も買ったけど、それはまたあとに書こうかな)。オトナアニメ水島努監督インタビュー(おお振りの監督としてね)で「一緒にエンディングを作った山本寛さんとまた一緒に仕事できたらいいねと話をしたんですけど・・・」と言う発言があったんですけど、なんとドクロちゃんの脚本&コンテがヤマカンですよ!これはさすがに驚いた(例によって事前情報をシャットアウトした状態で買い物に行ったので)。
ヤマカンと水島監督の関係はwikipediaを見れば凄く良く分かるんですけど、簡単に言うと水島監督の作品にヤマカンが使われていたような関係。ヤマカンと言えばハルヒの「ハレ晴れユカイ」の踊りで有名ですけど、あれも水島監督の「晴れグゥ」での踊りにインスパイアされた物なんですよね。それでも水島監督の作品を平気で批評する大人気ないヤマカンを使ってあげる水島監督。第三話がヤマカン脚本で第四話が水島監督脚本なんですけど、僕の好みとしてはやはり水島監督圧勝なんですよねえ。
ついでに、ライナーで偽まるさん(川瀬浩平P)のコメントが載っているけど、(名指しはしていないものの)ひぐらしの鳴く頃にやスクールデイズを批判して
「愉快犯を演じるならもっと上品におやりになったらどうでしょう?」
とばっさり。いやはやお見事に我々マイノリティーの気持ちを代弁してくれて素晴らしい。カタログ的に分類すれば「今世紀最も下品なエンターテインメント作品」といっても過言ではないドクロちゃんスタッフの言葉であることが意義深い。
僕は「作品」を観る時って「オチの根拠」とか「風呂敷の畳み方の筋の通し方」とか、わざと難しい表現をするなら「戦争で言うと『大義名分』の部分が納得のいくものであるか」っていう事が凄く気になる人間なんですよ。作品に限らないな。全ての人間の行動と言い換えていいのかもしれない。
ひぐらしとかスクールデイズとかって「下品」が目的になってますよね。そういうのは美しくないと思うんですよ。
ドクロちゃんなんかはこの正反対。目的のための「手段」が世間的には下品に分類されると言うだけの話で。
言ってる事分かりますかね?多分僕も良く分かってないんですけど。でもこの感覚、僕の中ではかなり重要。


水島監督はコメンタリーで「最近コメディは多いけどギャグアニメが無いから思いっきりギャグをやりたかった」と語っているんですけど、コメディとギャグの区分けってきっちり出来ている人いるんですかね?僕はボンヤリとしか分からないんですけど。
wikipediaで調べると、「コメディ」は喜劇。「ギャグ」は「話題や行為の最中に挿入する短い言葉や仕草などで、滑稽な効果をもたらすもの」と書いてありますね。
ちなみにギャグは英語では猿轡の事らしい。ほう。ギャグボールっていうのは「なんか面白い顔になる事で侮辱する道具」みたいな意味かと思っていたけど、こっちの方が語源だったのか。
あと「主とする話題の内容と直接関係のないものや、即興性の強いものであることを暗に意味している。」とも書かれているので、文字通りいわゆる「一発ギャグ」と呼ばれる物とか不条理モノが正しい意味のギャグなのか。
要するに、ストーリーがきっちりあって、そこに笑いの要素が含まれているのが「コメディ」で、
ニコニコ動画などで言う所の「カオスwwwww」なものが「ギャグ」なんですね。
そう言われれば確かにドクロちゃんは「ギャグ」そのものなのか。でも、原作が小説なんだから「コメディでは無いけれどギャグストーリー」っていうくくりになるんですかね。自分でも何が言いたいのか良く分からなくなってますけど。でも「言いたい事は分かる」っていう人が世界に3人くらいいる気がするんですよね。
ちなみに水島監督は「勝手にドクロちゃんの11巻書いてもいいですか?」と発言するなど、やはりこの作品には相当愛着を持っている様子。何だかんだで第3期もやってくれる事を信じます。