ガンダム

ここ数年どこかでファーストガンダム劇場版一気放送を年末年始にやるのが恒例になってる気がするんだけど、今年は久々に通して観てしまった。
何だかんだ言って面白いですねえ。
増田ジゴロウパイロット時代の黒幕が「ガンダムは大人になって違った見方が出来るようになってからが面白い。歌舞伎役者みたいな言い回しとか台詞が倒置法になっている所とか(例:見せてもらおうか、連邦のモビルスーツの性能とやらを)。変なところにスポットを当てて(例:ククルス・ドアンの島)、そこが異様に長いのに肝心な部分は省略されている」と語っているんですけど、そこも確かに面白いんだけどもうその段階は通り越しちゃって普通に良く出来てるよなと思いましたね。ていうかその観点から見て面白いのは「ポケットの中の戦争モビルスーツにリアリティが無いから認めない!」とか真顔で語ってる人いるけど、そもそもリアリティで語ったらこんなもん成立しねえよ。なんで酸素無いのに宇宙空間で爆発してんだよみたいなそういう部分じゃないですかね。
キングレコードの大槻さんがまんとらに出演した時に「エヴァのテレビ版はパートのおばちゃんが色塗ってたから」と言ってましたけど、エヴァの時代ですらそうならガンダムの頃なんて全然費用も時間も足りない時間で作ってるはずですよねえ。黒い三連星が近づいてくる時の、カーブでドリフトする時の脚だけ見せる演出とか、工夫の見える場所が好き。
ここ数年反動でヘタレイメージを付けられ過ぎているシャアですけど、ボンヤリ眺めているとやっぱりこの人優秀だなあと思う。絶対部下は働き易いはず。ていうかジオンの上官ってみんないい上官ですよねえ。ランバ・ラルはもちろん、クランプもドレンもコンスコンのおっちゃんですら凄く部下が働き易そうな上司に見える。嫌なのはザビ家の人間と連邦の上官だな。これって、戦争を起こした人間は悪いけど巻き込まれた人は悪くないっていう事なんですかね。
あと、僕は小学生の頃「ボールは作るだけ無駄。あれならボールの頭引っこ抜いてジムにバズーカ持たせた方が効果的」と盛んに主張していた記憶があるんですけど、本当にボールいらないっすね。ザクに、文字通りボールのように蹴り飛ばされてジムに衝突して両方爆発しているシーンがあって笑った。