東スポ(2)

さて私の愛読誌といえばもちろんNewtonに決まってるわけですが、知ってます?今年の5月に物凄い実験が行われる予定である事が。
ジュネーブのとある農村の地下100mにある超巨大実験場で、陽子同士を光速に近い超高速でぶつけるという実験をやる予定らしいんですよ。
で、それがいったい何やねんというと、物凄いエネルギーが生じると「第5の次元」が実証される可能性があるんですね。なんかもうエネルギー問題とかサブプライムローン危機とか馬インフルエンザとか5本指靴下が履きにくいのとか全部解決するんじゃね?やっぱ2次元より5次元に萌えるね。地下の実験場っていうのがいいよね。間違えてセカンドインパクト起きねえかな。


さて私の愛読紙といえばもちろん東スポに決まってるわけですが、パブリックイメージとして「その場しのぎの適当な事を書いている」という風に思われている気もするんですけど、それがどうした。
意外と東スポは適当な思い付きっぽいファンタジーな捏造記事とかでもしつこく引っ張るんですよね。以前「ヒマラヤの麓の村に餌不足が深刻な雪男が降りてきて村娘に一目ぼれ」っていう記事があったんですけど、そのまま「結婚」「雪男と人間のハーフ出産」と順調にネタを重ねて、6年後に「雪男ハーフの母親悩む〜雪男とのハーフの息子が来年から小学校に上がるのだが、父親に似て毛深いのでいじめられないようにエステで永久脱毛した方が良いか本誌特派員に悩みを打ち明ける」ってきっちりネタ継続してましたからね。そんなにこのネタ気に入ったのかよ!ていうかヒマラヤまでいって何やってるんだありとみあけみ特派員。
いや真面目な話するとですね。東スポっていうのは夕刊紙なので、朝刊紙で既に報道されている内容をそのまま繰り返しても何の意味も無いわけですよ。それ故同じ夕刊紙の夕刊フジとか日刊ゲンダイとかは何でもかんでも悪口言えばいいと思っているうんざり紙面になるわけですけど、どうせひねるなら笑う方向にひねった方がいいじゃん。
ていうかですね。あまりに一般マスコミが歪んだ方向に走るといきなりバランス取りをするのも東スポ東スポたる所以であって、以前安室奈美恵の母親が叔父に殺害されるという事件が起きた時は、マスコミがこぞって凄惨な現場写真を載せようとしたりプライバシーをほじくる事にばかり衷心していた中で東スポは、主人(当時)であるSAMさんが安室奈美恵の肩を抱いている写真を載せて「出産したばかりで精神的にとても不安定な状態の時にこういうショックな事件が起きて、こういう時に広告塔として利用するためにカルト宗教が接近してくる例も良くある。心の支えになれるのはSAMさんだけなので、今はSAMさんができる限り傍に付き添ってあげられる様にするべきだ」とびっくりするほど硬派な記事書いてましたからね。あれは痺れたなあ。世の中が狂うほど東スポがまともになっていく。東スポがふざけているうちは地球が平和な証拠だ。



そういえば梨本勝が言うには「特ダネ情報をつかんだ時はまず女性週刊誌に持ち込むんですよ。そこでダメな場合はネット。ネットでも掲載できないようなネタは東スポに持ち込みます。例えばある芸能人の大麻所持疑惑とかが持ち上がったとするじゃないですか。東スポに持ち込むと『じゃあそれ一面で行きましょう』ってあっさり言われるんですよ。『え?でもこの情報まだ裏取れて無いですよ?』っていうと『大丈夫です。いきましょう』ってあっさり記事にしてくれるんですよね。でもその後で訴えられたりすると『梨本さん、訴えられたから慰謝料は半々でいいですよね?』って言われるんですけどね」というくらい東スポは痺れる編集体制らしい。無法地帯のインターネットより無法だなんて格好良過ぎるよ!
ちなみに深田恭子を「デブキョン」と書いて深田恭子本人に直接呼び出され「私はデブじゃない。謝罪して訂正しろ」と怒られてすかさず翌日「デブキョン激痩せ」と全然反省していない記事を書いたのは私の大学の後輩だったりする。どいつもこいつも何やってるんだか。ていうかこの謝罪記事で許してしまう深田恭子最高!