美しい話

CLANNADのDVD第二巻を買いました。これは第一巻以上に良いですよ。
オーディオコメンタリーが第一巻より全然良いです。今回は池田晶子、色指定の竹田明代、動画チェックの清原美枝の女性三人。お〜今回池田晶子がくるとは思わなかった。ていうかもう石原監督は監督業だけやっててください。コメンタリーでぶつぶつ愚痴こぼされても寒いんで。京アニはアフレコの時点ですでに画は完成している事で有名ですけど、声が付いちゃうと観逃がしてしまう細かい部分も声が付く前の段階で全てチェックするからなんですね。
映像特典は神田朱美。これって主要キャラ全員の声優のインタビューがあるんですかね?ならば能登麻美子広橋涼もそのうち出てくるのか。最高だ。どうでもいいけどTBSの男性アナって妙にトッチャン坊や臭がするというかどこか特定の層をピンポイントで狙ってますよね色々と。とりあえずスタイリストのメガネ選びのセンスは最低だと思います。
初回特典は藤林椋の使っているものと同柄のトランプ。藤林椋の占いのやり方も書いてあるのでやってみました。アニメとは関係ないので占い話は別エントリーで書きますけど。
もう一つは第一話の絵コンテ丸々一冊。「株式会社京都アニメーション」と書かれた絵コンテ表のコピーだけで嬉しい。貼ってある付箋とかもそのままコピーしてありますからね。


テレビ本編の方はことみ編のラスト。
ことみの父親のセリフで「観測できる時空だけが宇宙ではない。世界がこのかたちを得る過程で剥がれ落ち微細に封じ込められた次元、隠された世界が存在する。」っていうセリフが出てくるんだけど、これってリアルな「次元」の話ですね。
現在観測できる時空は4次元時空。でも「第5の次元」の存在を認めれば解決できる事ができる(具体的に言うと、「重力」「電磁力」「強い力」「弱い力」の四つの力を一つの力として説明できる=この世界をもっと簡潔に美しく解釈できる)
→アイディアは良いけど、第5の時空などこの宇宙のどこにあるのか?
→第5の次元は3次元空間の各点に小さく丸め込まれている。
という学説の流れに則っている。ちなみに最初の疑問を投げたのがアインシュタインで答えたのがクライン。
まあそんな薀蓄はどうでもいいんですけど、美少女ゲーの、ほんのスパイス程度の部分にここまできっちり設定を盛り込むんだからKEY恐るべし。

しかも、別に知ったかぶって知識ひけらかすだけじゃないですからね。


〜世界の仕組みを美しく純粋に簡潔な形で論文に書き上げた天才科学者。不幸な飛行機事故に巻き込まれ、死の間際で取った行動は、丈夫なジェラルミンのカバンに大事にしまわれていた論文を捨て、誕生日を一緒に祝ってあげられなかった愛娘への贈り物であった熊のぬいぐるみと娘へのメッセージを託した手紙を入れ、そのカバンが誰かに拾われいつか愛娘の元へ届けられる事を願う事だった。〜


いやはや美しい。
世界は美しい。悲しみと涙に満ちてさえ。
簡単に夢が叶う事ほど不幸なことは無い。
絶望的な状況で最後の直線をもがきながら走ったダービーのコスモバルク
目の前で優勝が消えていった直後でも守備につかなきゃいけなかった1988年10月19日の近鉄ナインも
全力で追いかけた夢が目の前でついえてなお、現実を受け入れ立ち続ける者の姿ほど、残酷で美しい物は無い。