フェブラリーステークス

京都記念アドマイヤオーラが勝ちましたね。僕は某mixiの某コミュで「08年はオーラが全部G1勝っちゃうんじゃないか」と昨年暮れに言っていたんですけど、アドマイヤムーンを髣髴とさせる勝ちっぷり。さっき書いたようにこの血統はマイラーに見せかけて実は距離持ちますから。「今年の京都記念はスローの上がり勝負でマイラーでも勝てる流れになった」とか解釈すると100%後悔しますから。京都芝2200は数字をいくら眺めてペースを判断しても無駄。そして四位の乗る馬をいくら信用しても無駄。

さて明日はフェブラリーステークス
いよいよ今年最初のG1・・・って昨年も書いた覚えがあるな。ていうことはようやくこのブログも一年続いたと言う事ですか。
ぼくはこのフェブラリーステークスと言うレース大好きなんですよね。中央にはジャパンカップダートとこのレースの2個しかG1は無いわけで、つまり中央G1では唯一のマイルG1なわけで。地方からの強豪も参戦してくるし、ジャパンカップダートで負けた馬も「この距離なら・・・」とてぐすね引いて待っているし、ダートは基本的に馬が長持ちするからその年の王者が満を持して参戦してくるし・・・
色々考えても「王者決定戦」にはそれくらいの希少価値があるほうが良いと思うんですよ。G1の数は今の半分でもいいと思います。そのかわり賞金別定のGⅡを増やして強い馬でも出られるようにする。そして無駄な年寄りはとっとと追い出す。


さて予想ですが。
実績的にもオッズ的にもヴァーミリアンが不動の中心という見方でよいとは思うんですけど、なんかオッズが変ですよね。単勝2.2倍で複勝が1.5-2.0って。いくらなんでも3着以下は考えにくいからこいつの複勝死ぬほど買って黙ってみてるのが正解な気もしますが。
でも今までのカネヒキリのような絶対的な信頼感は無いんですよね。府中マイルっていうのは単なる距離の問題じゃなく、スタート地点が芝っていうのが重要なポイントで、ここで走れない馬はいつまで経っても基本的に走れないんですよ。まあヴァーミリアンの場合は芝重賞勝ち鞍があるから芝に不安は無いんですけど。
本来なら出る予定ではなかったレース、本番はここじゃなくドバイ、前走取消・・・っていう辺りが不安理由として上がる所でしょう。ちなみに取り消し理由が飛節炎なんですけど、影響の程度はともかく今の府中のダートは結構重そうなんですよね。ダメとは言わんが良いとは言えないと思う。
これに加えて、基本的にもっと長いところが得意な馬だし距離短縮はあまり良くないんですよね。今までの成績を見ると。ここを目標にするなら根岸Sあたり使って闘魂注入してからの方がが良かったと思うくらい。
まあ実績圧倒的なので馬券から消すのはかなり無謀ですが。一枠なら消してましたけどね。
2番人気はワイルドワンダーですか。僕は前走の強すぎる内容で評価を落とします。前走は雪の影響で輸送して一回戻ったりかなり無理したんですよ。そして爆逃げする馬を豪快に追い詰めての勝利。ブライアンズタイム×サンデーと言う配合は切れ過ぎちゃって府中には向かなくなると言うのが私の持論なんですけど、それを実証してしまったと思う。そして本番ではその切れ過ぎる脚は命取りの可能性は高い。しかも馬体が440キロ台まで落ちてましたからね。過去こんな軽い馬がここで勝った例は無い。450キロ台の勝ち馬はいるんですけど、アドマイヤドンアグネスデジタルと芝G1を勝った別格の実力者。こいつにそこまでの力は絶対に無い。馬体がふっくらするまで待つなら調整不足になる。見せ場たっぷりに差し届かないでしょう。
フィールドルージュはかなり悩ましい。昨年は「大外ぶん回ししかしないんだから来るわけ無い」とバッサリ切ってその通りだったんですけど、今年は結構前目に付ける競馬をしているんですよね。ここでどうなのかと。でも府中マイルでは通過順14-14の最後方競馬しかできていないんですよ。芝スタートで置いていかれるからここではダメなのか。判断が難しい。
4番人気ロングプライドまでが現在一桁配当。成績だけ見るとこいつが如何にもなんですよねえ。現実府中マイル(ユニコーンステークス)勝ってるし、しかもそのレース結構強いメンバーだし。そしてこの馬出走中半分以上が湿った馬場(11戦中6戦)なんですけど、良馬場なら無敗なんですよ。いかにも人気の盲点。と思っていたら結構人気しているので困っているんですけど。あと平安ステークスで上がり最速で差しきれずに負けた馬はここで買いですから。


ブルーコンコルド
単純にマイルなら一番信頼できる馬がこの人気の無さなら買うでしょ普通。そもそも前年南部杯勝ち馬は普通に買い目に入れないと後悔しますから。この馬の最大のネックは鞍上なんですけど、その幸英明騎手が今年何をトチ狂ったのか神がかった好騎乗を連発してるんですよね。消極的な騎乗で「ゴミユキ」と呼ばれていた彼が「ここしかない」という絶妙な仕掛けで次々好レースを展開して信頼度抜群。ここで勝てば「カミユキ」に昇格決定。もう一つの不安点は服部調教師が調整ド下手な事なんですけど、こちらは相変らず不安。当日プラス体重で出てきたら切るかもしれない。ここで調整失敗するようなら服部先生は馬の調教辞めて牛の飼育にでもその肥大化能力を発揮してください。不安点はその調教と、さすがに年齢的に衰えたと普通は思える事ですね。
メイショウトウコン
昨年は「左回り&坂がダメ」と言われていて、パドックを見た結果「左回りは関係なく、こいつはトモが明らかに弱く、気性難でコース追いしかできないから坂路調教もできずいつまでも坂がダメなままの馬」と判断したんですけど、ガンガン坂路調教できるようになってるんですよねえ・・・しかも昨年は438キロで出てきたんですけど今年は大幅に馬体改造してきて前走462キロ。これだけ大きくして、しかも58キロ背負って見せ場たっぷりに差してきたんだから今年は普通に有力候補でしょう。不安点は芝スタート。芝で未勝利勝ち上がってはいるけど相当苦労しているんですよね。
ドラゴンファイヤー
ダイワスカーレットが回避した時に「ドラゴンファイヤーアンカツが乗ることだけは勘弁してくれ」と思っていたらあっさり決まってしまった。この馬もシリウスSまでの勝ち方は非常に強く、JCダートは外枠だから関係なし。前走も出遅れて0.5秒差まで差してきたのだから9着は良い目くらまし。まあ軽ハンデ重賞しか勝ってない馬をここで評価してよいのか微妙なのと、ブライアンズタイムはこのレースでは割引材料なんですよね。
太字で書いた馬を買います。他は・・・
地方馬は今年は不要でしょう。老害組ももちろん不要。そして「人気どころがみんな差し馬だから前残りを警戒」と普通はなるんですが、このレースはカネヒキリ張りの絶対王者がいる時以外は毎回同じタイプ同士で決まるんですよね。ヴィクトリーの評価は分からないんですが、軸が決まればヒモに入れてもいいですけど今回僕の中では軸はいないんですよ。ボックスを買うのでこいつは入れない。
と言う訳で太字6頭のボックス。はさすがに買い目多過ぎなので実際はもっと絞ると思いますけど、ヴァーミリアンフィールドルージュのどちらかは飛ぶだろうから下4頭のワイドでもいいと思います。それか、唯一不安点が見つけられなかったロングプライドから流すか。
本当なら、このレースは1:35:5くらいで走れるだけのスピードは必要なはずなのでスピードの足らない馬は無視しようかと思ったんですけど、今日のレース結果見るとやたらと時計がかかっているんですよね。だからスピード実績の無い馬でも買えると思います。