ベスト4出揃う。

高校野球といえば「一番面白いのはベスト8」が定説だったんですけどね。いつのまにやら2試合ずつ分割方式に。まあ録画でしか試合を見れない身としては第四試合の延長に悩まされずに済むのが救いなんですけど。


聖望学園の大塚椋司投手は凄く良いですね。球の速さが噂になってはいたけど、それ以上に重そうな力のある球とコントロールが目に付いた。リリースの時に「ビシッ!!」と音が聞こえそうな力の入ったストレートが左打者のインローにも右打者のインローにもきっちり決まるのが凄い。ていうかそれで3ストライク目を取れることが凄い。良いものを持っている選手はたくさんいるけど、それをちゃんとフィニッシュホールドに出来る選手ってなかなかいないですからね。間違いなく今大会No.1で良いでしょう。
千葉経大付は投手よりもあの無茶な外野シフトが凄い。レフト・センター・ライトじゃなく左中間・右中間・ライトですからね。レフトが完全にショートの後ろ守ってたし。しかも、それがデフォルトなのが凄い。左の強打者対策で一時的にやるならまだ分かるけど(それにしてもまだ極端なくらい)、「右打者のアウトコースを徹底的に攻めるから」という理由のシフトなんだからなぁ。このチームは一番ショートの重谷裕弥選手が凄く良かった。とにかくスピードスター。
沖縄尚学東浜巨はとにかく肘が柔らかいですねえ。横から見るとV1アームロックをかけられたみたいになってる。色んな意味でフィジカルにとても恵まれている。コントロールや球質自体は物凄いとは思わなかったけど、全く力が入ってないからタイミングは取りづらいんでしょうねえ。ていうか、帽子の形とかの影響もあるのかもしれないけど顔が可愛すぎる。もしプロ入りすることがあれば絶対パリーグだろうなあ。つい5年ほど前までは全く逆の事考えていたのにね・・・。
まだ終わってないけど、今大会で気に入ったのは
1)大塚椋司投手(聖望学園
2)村方友哉投手(熊本:城北)
3)重谷裕弥遊撃手(千葉経大付
4)佐藤翔太投手(東洋大姫路
といったあたりかな。
やはり、サウスポーが全面的に期待はずれで右の本格派が良い印象。しつこいようだけど、サウスポーが「球の出所を見づらくする」とか姑息な工夫ばかり考えているうちに差をつけられちゃってる印象が。もっと腕振っていこうぜ。
まあ個人的な趣味ですけどね。今年は法政大学の小松、新日本石油の田澤、と右の本格派ばかり目に付くな。