話の続き。

で、前回書いた「あれ」というのはラードなんですけど、「ラードを入れる」って言うだけで大抵の人が「カロリー高いんでしょ?」としか言わないんですよね。「植物性油脂」っていうと「とっても身体にいいわ♪」って大喜びするんですよね。
基本的に製パンには固形の油脂を使うのが望ましいので代表的な使う油脂は


植物性チーム=マーガリン、ショートニング
動物性チーム=バター、ラード


という事になるんですけどね。
これ大雑把に言うとマーガリンはバターの、ショートニングはラードの代用品として人工的に作られたものなんですよね。ここ数年話題になっているトランス脂肪酸が含まれているのはこいつら。例え原材料が天然の物であったとしても、不自然な分子結合等を強いられるのでこういう不自然なものが生まれる。「庭にバターを置いておくと蟻がたかるが、マーガリンやショートニングを置いても蟻が寄り付かない」っていう話もあるくらいですからね。まあこれは実験した事ないから事実かどうかは知らないけど、とにかく不自然な物質である事は確か。
「それでもカロリーが・・・」としつこい方にとどめ差しますけど、ぶっちゃけ植物性油脂よりラードの方が若干カロリー低いですから。バターとマーガリンが同じ。もちろん商品によるからあくまで「一般的には」という話ですけど、バターの方が味がしっかりしている分使用量も少なく済む(マーガリンって油の味しかしないもんね)事も考えるとカロリーを理由に盲目的に「植物性油脂万歳」が果たして正しい物やら。ましてやトランス脂肪酸の事も考えたら「マーガリンの方がヘルシーでロハス!!」とか言ってる頭おかしい人の程度が知れるというか。もちろん、不飽和脂肪酸とか諸々の事は重々承知ですよ。別に「動物性油脂万歳」と言ってる訳ではなく、「不自然なマーガリンやショートニングを盲目的に評価する意味がわからねえよ。=バターやラードを盲目的に悪者扱いする意味がわからねえよ」っていう事を言いたいわけで。そもそも「ヘルシーさを求めて」バターを敬遠する意味が分からん。バターってどうやって作るか知ってますよね?(1)牛乳を密閉した容器に入れる。(2)ぶん回す。(3)出来上がり。ですから。YOSHIKIの太鼓に牛乳ビン貼り付けとけばいっぱいバターできますから。


そもそも不必要に油を敵視するのもどうかと思うんですよね。風邪とかでのどが痛い時にミルクティーを飲みたくなるじゃないですか?あれはミルクティーの適度な油分が喉に優しいかららしいですよ。なんて漫画の紹介をこの後する。