世の中

また日経ネタですけど、先日の特集記事で「日本標準への固執から脱却をしなければならない」という事を書いていてですね。
今までは、日本製品はレベルの高さが売りで、そのレベルの高さは国内での過剰なまでの競争による物であるとされてきたと。だがそれはもう通用しなくなってきている。もう価格や性能で競うのは不十分で、最初から世界標準の構想を持つことが必要であると。i podを例に挙げて説明していますね。
でもこれってむしろ日本人は得意分野じゃないの?wiiとか見るとそう思うんだけど。
この記事では「企業だけでなく官や公にもこういう発想が必要。」と書いていて、例として農産物を上げているんですよね。農産物には「グローバルキャップ」という欧州発の認証基準があって売る側が仕入先にこの基準を満たしている事を求める流れになっているらしいんですよ。これに日本はついて行ってないと。
なるほど。日本の食品って明らかに美味しいんだから、日本が外国に食品をもっと輸出したって良い訳ですからね。それが今の農水省の仕切りでは無理な訳か。
食品というと「中国野菜は農薬が心配で危険!」となるけど、実は日本のほうが単位面積あたりの農薬の使用量は多いんですよね。国産だから安心とか何言っているんだと。思うにこれを崩したく無いというか嘘がばれるのが嫌だから農水省が国際基準導入を拒否してるんじゃないですかね。
「企業だけでなく官や公にもこういう発想が必要。」って書いてるけど、明らかに問題は官や公だと言ってるような記事ですからね。「企業は閉じこもるメンタリティーに決別する。官もアンテナを高く張り、制度面で企業の後押しをするべき」と書いて締めているので。無理でしょ。官は人前で失敗することができない人種なんだよ。多分。永遠に閉じこもりっぱなしだよ。企業も無理でしょうね。みんな自分さえ良ければいいというかもはや自分だけが良くなきゃ嫌だっていうメンタリティなんだよ。