素敵なモーリス

数週間前にN響アワー池辺晋一郎さんが「最近はN響もフランス物のレパートリーが増えてきた」と言っていたので、だったらラヴェルをやってくれいなんて無責任にブログ書いたら先週は本当にラヴェル特集でした。もしかして読まれた?そんなわけねえって。
今回はピアノ協奏曲。ラヴェルと言えばトリッキーなピアノ曲とポップで壮麗な交響曲な訳ですけど、僕はもちろんラヴェルの曲が大好きではあるんだけどそれ以上にこの人って戦略に優れていると思うんですね。ピアノ曲は割りと通受けと言うかプレイヤー向け的な曲を作っておいて、その中でも「この曲をオーケストレイションするとこうなるぜ」みたいな感じでオーケストラ用にアレンジしたりしてるんですよね。ラヴェル交響曲は凄くメリハリがあって意図が凄く明確で好きなんだけど、曲単体で構想するんじゃなく戦略が曲に好影響を与えていると思います。リアルタイムで聴いていたら「ほう!今回はこういう手できたか!」みたいな感じで楽しんでいたんだろうなあ。