今日の横山典弘騎手の名言

僕なんかよりサラリーマンの人達の方がよっぽど大変ですよ


競馬では「長距離戦ほど騎手の腕がレースを左右する」と言われている。
そして、「長距離戦では、とりあえずノリの馬を軸馬欄に塗ってから考える」と言われるくらい(個人的に勝手に言っているだけ)信頼度の高いジョッキーが横山典弘騎手。
東スポでのインタビューで彼は、最近後方一気一辺倒だったものを一転先行馬にして勝ち続けたカンパニーを例に上げ「一つのレースだけを観ていると後方からの競馬しか出来ない馬に見えるが、その点を繋げると先行も出来る馬に見える。」と表現していた。
なるほど。私がパンのレシピを考える時に「この長所を生かそうとあの理論を使えばあの弊害も出る。しかし違う理論を併用する事でこちらの短所を消してそこであの特徴を引き出して・・・」と考察していく過程と似ているのでしょう。もちろん私などとは比べ物にならぬ程高度な考察を重ねている事は当然なので自分を例に出すなどおこがましいのですが。
そんな「競馬界の職人」ともいえるノリさんが「僕なんかよりサラリーマンの人達の方がよっぽど大変ですよ」とあっさり。
さすが道を究めた人は違う。「サラリーマン=人から言われた事をただこなすだけの無能な人間を表す言葉」と勘違いしてるどこかの「自称:年老いた職人」君とはあまりにも桁が違いすぎる訳だ。事務職だって経験と感性と忍耐が必要なのは言うまでも無い事。小手先の器用さでごまかしきれない分パン職人よりもその比重は高いと言えるかもしれない。そんなことすら理解できずに老害がしゃしゃり出て「洗面器の水をグルグル」とか「もし入社してすぐにトイレ掃除を命じられたら?」とか全然パン職人の経験でもなんでもない発狂アドバイスを得意げに披露しているんだからこの国がダメになった理由が容易にわかろうという物だ。


まあそれはいい。
ところで先日書いた馬体重の件。昨日の東スポの記事によって
1)木曜日発表の馬体重にはJRA職員の立会いの義務はないので正確な馬体重として公表してよい物なのか疑問と言う声が現場から上がっている。
2)そもそも馬体重なんて用意に操作できる。
というちゃぶ台ひっくり返しの事実が。
とくに(2)。トレセンにある競馬場と同じ体重測定装置で、東スポ記者が立ち会ってとある調教助手に計量をしてもらった所、引き手をグッと下げたらあっという間に10キロ体重が増。引き手2本でやればもっと馬体重を操作できるそうだ。ちなみに上げるも下げるも自在とも事。JRA職員が立ち会っていてもばれた事は一切無いらしい。
もっとも操作する事はめったに無く、馬体中の増減にうるさい馬主の馬が体重が減ってしまった場合にやる事があるとの事。おいおいちっとも信用できねえよ。
まあ元々私は馬体重にそれほど神経質にはならないんですけど、G1等でデータとして増減のデータを使う事はあるなあ。あと森厩舎の大幅馬体減とかすでに馬券戦略に組み込まれてる物もある。
とりあえずうるさそうな馬主の馬(リーチとかその辺)に関しては眉唾と思っておくか。