色と音


平野綾って、正しく子供向けの音楽を歌う事が出来る人ですよねぇ。って思う。この人こそちゃんとしたポップ職人が手がければ面白い事になるのになあといつも思う。いい加減安っぽいなんちゃってロック路線止めませんかね?将来的に単独ライブとかやる方向にするために「ライブで盛り上がる音楽を貯金して置こう」っていう発想なんだろうけど。だったらちゃんと教えてあげればいいのにと思う。激奏でギター弾いているところ観たけど、あれは「文化祭」っていう設定があるからあのあまりにも素人むき出しなギターの弾き方が却って良かったけど、あれを本分にしちゃったら本人が一番かわいそうだと思うんですけどね。


ってそんなことを書くつもりではなかったんだ。


この曲、「絶対可憐チルドレン」のテーマ曲ですけどこのコテコテな曲の作り方がいいですね。物凄くわかりやすいメロディー3種類だけで勝負っていう。メインキャラ3人いるんだからそれぞれ振り分けて歌わせるとかそういう方が良い気もするけど。
で、原曲は小学生くらいの女の子3人組が歌っていて、平野綾バージョンは2度音程を下げてるんですよね。原曲は妙な不安定感(良く言えば緊張感)があるんだけど、移調するだけでこんなにも安定しちゃうのかという好例を見たなと。
一般的に「調性=コード」には色合いとか好みがあると言われているんですよね。DとかAは暖色系、Cは安定感とか重厚感があってベートーベンの得意技がCm(例:運命)。Fは軽いと言うか牧歌的。みたいに。まあ感じ方はそれぞれですけど。自分はギターとハーモニカが基本なんで、違う楽器に親しんでる人は全然違う印象を持ってるのかもしれない。
でも最近は「平均律なんだから理論上どんなキーでも同じなはず。心理学的にはどんなキーに移調しても同じ様に聞こえると言う結果が出ている」とか言うのが正しい事になってるんですか?まあ正しいも何もないんですけど。
平均律だから移調しても波形のバランスは同じ、って言うのはまあいいとしても、周波数が違えば波長の長さが当然変わるんだから違う印象を受けて当然だと思うんですけどね。
色だって、暖色系と寒色系とあるけど、あれは光の波長が違うからですよね?音だって同じと思うのが筋だと思うんだけど。


僕の感覚では「平均律だから調性の持つ色合いなどと言う物は存在しない」っていうのは「お勉強のためのお勉強」がお好きな方が陥る罠だと思ってるんですけどね。いわゆる「頭の良い人」の会話って解決に向かわないからイラつくんだよなあ。