五輪後記

サンデーモーニングを観ていたら、珍しく関口宏がノリノリで「今のオリンピックはスピードとスリルを求め過ぎなんですよ!これってハリウッド映画なんですよね。今のハリウッド映画って全然面白くないでしょ?」っていってました。
普段司会に徹する(どころかパネリストの話もロクに聞いてない)姿勢でめったに自分の主張を出す事なんて無いのにいきなり感情を表に出してきたから「あぁこの人は本当に映画とか演劇とかが好きなんだろうな。現状が歯痒いんだろうな」と思いましたね。
ちなみにスピードとスリルっていうのは競技そのものの特質の事ではなく、試合を早く進ませるためのルールデザイン(柔道の教育的指導とか野球のタイブレークとか)の事です。


僕は、先日ヘビメタ好きな友人と酒を呑んだ時に「俺も昔は商業ロックとかは敬遠してたんだけどさぁ〜」と言っていたのをちょっと思い出しました。今時商業ロックって(笑)。でも「ビジネスのために魂も何も無いスカスカなものを演ずる」っていう意味では同じ事ですよね。あとジェラルド・ゴルドーが「今の格闘家は甘えすぎだ。俺は昔極真の世界大会に参加するために自費で飛行機に乗って来日したんだ」って言っていたのも思い出した。


商業主義の争いになると日本人は厳しいと思うんですよね。そこまでこだわりきれないでしょう。アメリカ人みたいに割り切るか、本当に「お金のため」な貧乏な国とかには勝てないと思うんですけどね。じゃあどうするかってなった時に思いっきり損しちゃえばいいと思うんですけどね。柔道なんか「これが正しい柔道ですJUDOではありません!」って徹して教育的指導で負けてくればいいと思うんですよ。そうやって負けまくって損しまくって、アメリカ辺りに「あいつら負けまくってるけど真面目だしやってることは正しいんだよな。ああいうやつは必要だよな」ってフォローしてもらうくらいが一番良いんじゃないですかね。あらゆる面で。


ところでNHKでも1001批判をしていたくらいもう庇いきれない位1001ブランドは地に落ちたらしいですけど、どうでしょうね。
今回代表監督にあの無能が指名されたのって「ちょうど定年した団塊世代(現在61歳)の同期仲良し3人組が日本の代表監督!→団塊世代が地デジ対応の大画面テレビに買い換えるきっかけになる」っていう電通戦略以外にありえないじゃないですか。っていう事はこの結果の如何に関わらずWBC監督も1001がやるに決まってるし(既に本人は「俺が決める事」と発言)、そこでイチローを引き込んで巨人監督就任も確実に決定事項ですよ。若者はみんな将来に不安が有り過ぎて金使わないんだから、無駄遣いするのは老人だけですから。そうやって楽に遊び暮らしてきた団塊から金をむしるのが一番説得力あるビジネスモデルだろうし。
1001を牟田口廉也日本陸軍史上最凶の人間のクズとして知られる中将)に例えてる人がいたけどそのくらいのレベルじゃないですかね。まあ日本の組織なんてどこも同じだけど。