KYOKUSHIN

麻生総裁就任。
やたらに世襲議員の入閣が多かったり、財金分離の流れを崩したり証券マル優制度を提唱したり、率直に言って庶民感覚からはかなりずれてると思うんですけどね。
内容はどうでもいいんですよ。「不安が大きいからみんな金を使わないんだ」ということを理解していれば、「300万円までの株式投資について配当金を非課税にします!」と言った所で「よし!これで安心だ!タンス預金をガンガン投資に回すぞ!」なんて発想になるわけがない事ぐらい小学生でも分かるはずなんですよ。はっきり言って制度の是非なんてどうでもいいんです。事実は常に真実の敵なんです。「株式投資の配当を非課税にすればお金儲けが出来る」という事実は真実の敵なんです。
やっぱ小池百合子が総裁になって自民党惨敗がベストだったよなあ。ていうか順番から言って普通猿の次は女じゃねえか。パーマン的に考えて。


さて。
昨日夜にテレビのチャンネルを回していて「あれ?今チラッと映った中村吉衛門風の超格好良過ぎるロマンスグレーの紳士はどちら様?」と気になった方もおられると思うんですけど、極真ブラジル支部の磯部清次支部長が、K-1グランプリに出場した極真世界王者:エヴェルトン・テイシェイラの試合を観に来ていたんですね。
磯部師範といえば、当時評判の悪かったブラジル支部の調査を任される→酷い有り様を詳細にレポートにまとめ上げて総裁に報告→総裁からブラジル支部行きを、一年間の期限付きでかなりの厚遇で任される→小切手の金額を良く見たらドルじゃなくクルゼーロだったため日本円にして2万円程度。しかもその後三十数年帰国命令いまだ出ず。といい話満載なお方なんですけど、実に尊敬できるお方なんですよね。
ブラジルっていう国は国家自体が破産宣言しちゃうくらい不安定な国で義務教育すら満足に受けてない人が大勢いるらしい国ですけど(まあ今はそこまで酷くないだろうけど)、極真ブラジル支部は空手の技術だけでなく礼儀も教えてくれるということで「子供を道場に通わせたい!」と思う人が一杯いるらしいんですね。
そして、空手なので昇段試験を受けて帯の色をより位の高い物にすることを目指す訳ですけど、昇段試験の中に筆記試験もあるらしいんですよ。もちろんそんな難しい問題が出るわけでなく「空手で強くなったらどうしたいですか」みたいな感じの問題らしいんだけど、つまり文字を覚えてそれを組み立てる文法をある程度理解して自分の考えをまとめて文章にする勉強をしないといくら腕力だけが強くてもいつまでも格下のままだから「勉強したい」と自然に思うようになると。要するに江戸時代の「塾」とかに近い感じなんですかね。もちろん世界王者を3人も生み出しているんだから(日本以外で世界王者を出しているのはブラジルだけ)空手の技術指導の能力も超一流。
最近グローバリズムの反動か「日本の良さをもっと世界にアピールすべき!」みたいな事を至る所で言われてますけど、その見本と言える方だと思います。