hari

とあるテレビ番組を観ていたら美腰のおばちゃんが出ていて、海岸を歩きながら砂浜に枯れ枝で、まるで片思いの相手の名前を書く女子中学生のように「美腰」とでっかく書き殴っていてウケました。いやダイエットどうこうは知らないけどインナーマッスルを鍛えるのは良い事だから、こういうのはどんどん広めてもいいんじゃないですかね。他の詐欺まがいの商品売りつけるのとは全然違うので。
先週のデブも砂浜に「無添加｣って書き殴ってくれたら面白かったのに。

さあそんな下らないことはどうでもいいんですよ。
昨夜のNHKのハリさんのドキュメント観ましたか?
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20080925以前の日記に書いたけど、張本勲と言えば被爆、障害、在日の三重苦を跳ね返したお方なんですけど、まさかこのタイミングでドキュメントをやられるとは。
しかも「１５歳で広島を離れてから一度も８月６日に訪れた事は無かった広島に訪れる｣というとんでもない企画で。実に怖いもの知らずだNHK。
もちろん張本さんが被爆体験者である事は良く知っていたのですが、まさか屋外で被爆していたとは知らなかったです。水を汲みに玄関から出た瞬間に被爆したとの事。爆心地から2.5kmの位置。もう絶句。
ちょうど、延長線上にあった高さ８０ｍの山のふもとに住んでいたため被害が奇跡的に軽く済んだらしい。その山の影だけが無事で、山から離れていてもダメだったそうです。

今まで、見たくないからじっくりと見たことはなかったと言う原爆ドームを前にして「やっぱり観たくない｣と言いながらも、原爆資料館内のショーケース内の被爆した子供が着ていたボロボロになった服を見て「触りたくなるねえ。熱かっただろう、痛かっただろう、苦しかっただろうって撫でてあげたくなるねえ｣と言われる心境が実に深い。原爆そのものは忌まわしくても理不尽に命を奪われた方の無念の思いは受け止めなければならないという気持ちなのでしょうか。「なのでしょうか」って酷い言い方だけど、実際体験していない人間が勝手な事を言うのは失礼という気持ちが働いちゃうんですよね。

張本さんが広島の韓国料理屋で、イチローの3000本安打達成の場面をテレビで見る場面（達成したのは7/30だからビデオ?)も良かった。
「（イチローが3000本安打を打って）そりゃ面白くないですよ。それまで自分だけの記録だったんだから。でも日本では俺が一番。俺だけが3000本。」といいつつ「イチローに言いたいことは二つ。まず一つはピート・ローズの4256安打を抜いて欲しいと言う事。それからアメリカだけで3000本打って欲しいと言う事。イチローにならそれが出来るから｣と表情を変えずに語るツンデレぶりが最高だ。