阪神JF

さて今週は阪神JF。どうでもいいけど昨年の自分のブログのこのレースの回顧を観ると
快感とは薄められた痛みの事である。


「痛快」って書いてみて改めて分かった。
って書いてあるんですよね。何で書いたのかは覚えてないけど気に入っているのでもう一回書いておく事にする。
で、このレース2005年までは得意なG1だったんですよ。っていう話は昨年書いたからもういいんですけど、改装後実質3年目のレースなんですよね。
過去2年は御存知の通りウオッカトールポピー。つまり翌年に府中芝2400mG1を勝ってしまう馬が勝った訳で、そういう大物を先物買いするレースになったのかな?府中2400で通用する馬を買うレースなのかな?と言うくらいは誰もが想像する訳ですよね。
上記2頭はそれぞれタニノギムレットジャングルポケットの産駒。どちらも典型的なグレイソブリンらしさ爆発の種牡馬で、実際阪神1600自体がグレイソブリン向きなので理にかなっているのでこの辺から攻めたいんですけど、今年はなんとグレイソブリン系は一頭もいないんですよね。
過去2年は(一年目は手探り状態でスローになってしまった事も含めて)違う内容の競馬になってしまったので脚質や枠も手がかりにならない。


じゃあどうするか。
過去2年の勝ち馬の共通点として「黄菊賞経由」という事がよく取り上げられていますよね。じゃあ単純にジェルミナルから行けば良いのか。もしくは1800m経験を重視するのか。過去を振り返るとエイムアットビップやアストンマーチャンといったあからさまなスプリンターも一緒に来ていることはどう解釈すれば良いのか。「強いから」で片付けるならなぜ固い決着にならないのか。


黄菊賞とは何か、を考えてみるに、牡馬混合のレースという事の方が重要なのではないですかね?実際僕はテイエムプリキュアが勝った時は牡馬相手に厳しいレースで2連勝した事を評価して美味しく万馬券取りましたし。その解釈の方がしっくり来る。つまり厳しいレースで連対(トールポピーは2着だったので連対すれば良い事にする)ならOKという事で。


で過去2年の黄菊賞を振り返ると
2006  12.8-11.6-12.1-12.9-13.1-12.6-11.7-11-11.5
2007  12.4-11.2-11.2-11.8-12.7-12.5-11.8-11.9-12

・・・あれ?ウオッカの年はやたらに軽いレースですね。しかも8頭立てだし。
ウオッカの場合は
新馬 12.9-11.4-12.2-12.1-11.9-11.8-11.1-11.6

こっちを評価すべきではないですかね。このペースを逃げ切って上がり最速なんだからこれが強さの根拠でしょう。
その観点から他の馬券に絡んだ馬も観てみると
レーブダムール(’07:2着) 新馬 12.5-11.2-11.6-12.2-12.4-12-12.2-12
ルミナスハーバー(’06:3着)未勝利 12.5-11.1-11.5-12.3-11.9-11.6-11.4-11.5
とやはりマイル以上で厳しいペースで勝っている。



次に短距離組。マーチャンとかエイムが馬券に絡んじゃうんだからこちらの検討もしましょう。とはいえ短距離なのでペースが淀むと言う事は基本考えずにこの2頭の成績を眺めると、
1400以上で逃げて(もしくは3番手以内)上がり2位以上の数字。
と言うあたりに根拠を見たいかなと。



そんな基準で今年の出走馬を絞ってみましょうか。
まずマイル以上で厳しいペースを連対した組。
ダノンベルベール 芙蓉S 12.7-11-11.4-12-12.2-11.7-12.1-12.2
レディルージュ 白菊賞 12.3-10.8-11.5-12.4-12.1-11.9-12.4-12.3
ブエナビスタ 未勝利 12.6-10.8-11.6-12.4-12.1-12-12-11.4
チャームポット 白菊賞 12.3-10.8-11.5-12.4-12.1-11.9-12.4-12.3
次に1400mで前でしぶとい競馬で勝った組。
アディアフォーン 2歳500万下 3番手の競馬で上がり2位
ショウナンカッサイ 新馬 逃げて上がり2位
パドブレ ダリア賞 4番手競馬で上がり1位


イナズマアマリリスはかなり際どいんですけど、ファンタジーSを4番手で差し切り。しかも途中で12.8という緩いラップがあったんですよね。大穴血統だけにそこそこ人気するここで筋を曲げてまで買おうとは思わない。
それから、パドブレは8頭立てなんですよね・・・消しましょう(笑)。あとチャームポットは完全京都巧者血統なので消しで。そうなるとダノンベルベール、レディルージュ、ブエナビスタ、アディアフォーン、ショウナンカッサイの5頭ですか。レディルージュは、白菊賞は牝馬限定戦だしあとこの馬、馬格が無い馬なのでちょっと落ちますかね。短距離組は良くても2着である事を考えると、ダノンかブエノが本命候補ですかね。
余談だけど、若駒戦は体重を増やしながら勝ってきた馬の方が強いと思っていたんだけど、このレースに限るとむしろ体重が増えちゃいけないルールでもあるのかと思うくらいに絞れて行っている馬が上位に来てるんですね。
未勝利戦からの挑戦は過去連対ゼロ、1月産まれの馬が一番勝率が高い、という事から、印をつけるなら
◎ダノンベルベール
ブエナビスタ
▲レディルージュ
△アディアフォーン
△ショウナンカッサイ
という感じで。