今期アニメの終盤戦

寒いですねえ。
昨日、今さら「猟奇的な彼女」を観たんですよ。撲殺天使ドクロちゃんのコメンタリーで水島努監督が「『猟奇的な彼女』のイメージで作った」と言われていたのでどんなものか観てみたんですよ。感想としてはまあいいや。


さてそろそろ番組改編期も見えてきたんですけど、とらドラがちょっとダレてきたなあ・・・。ダレてきたというか僕には話が見えなくなってきたんですけど。代わりにと言うか禁書目録がやたらに面白くなっていた。やはり縞パンは偉大だと言わざるを得ない。この作品、何となく小説原作じゃなくてゲーム原作のような感じがすると思ってるのは僕だけですかね?説明的長ゼリフがたまにうざかったり伏線の張り方とかが。あと主人公が「科学と魔法が物凄い事になってる世界の中でどちらにも属さない存在」的な位置付けの筈なのに敵を倒す時の頭の回り方とかが異常に都合良く完璧ですよね。ああいうところがあっさりし過ぎる感じがしてちょっと気になるんだよなあ。でも今の流れは凄く面白いです。



あとはかんなぎですよねえ。あぁやっぱり面白いです。もう参りましたというか。
山本寛監督は「この原作はもうアニメとしてのコマ割りとかが完璧でいじりようがない。自分はアクロバティックな事を期待されていると思うけど、この作品でそれはできない」というようなことを語っていたんですけど、思いっきりアクロバティックな事をやってると思うんですけどカラオケエピソードで。いや最高だったから全然構わないんですけど。カラオケ屋のデザインを見た瞬間「あぁやりやがった」とは思ったけどまさか思いっ切りらき☆すたの4人(の後ろ姿)を出すとは。
原作に無い部分がアニメとしての演出部分になる訳で、そういう意味ではざんげちゃんがトイレに行くことを「お花を摘みに」としきりに言う事で白亜のキャラクターをそれとなく匂わせたり、つぐみが自分の隣に仁が座るように仕向けているのにざんげちゃんに取られたりさらに仁は大鉄の隣に座っちゃったり、仁と大鉄のあからさまにBL的MADを作られる事を意識したと思える「お前も初めてなんだろ?」という会話とか、各キャラの人物像に深みを与えるような肌理の細かい演出がヤマカンの真骨頂だと思うんですよね。だから僕はアクロバティックな事が本当に一切ないヤマカン作品が観たかったんですけどまあ面白いから別にこれでもいいです。っていうかあんたみたいな人がいるから私は全部録画しているのにわざわざDVDも買うハメになっちまうんだよと。


ところで、原作にはないざんげちゃんの歌のタイトルが「Delicateにラブ・ミー・プリーズ」っていうんですけど、これって4巻の帯で原作者の武梨えりさんが「あなたのソウルアニメはなんですか?私はクリィミーマミです」って書いている事へのアンサーですよね。これ最高。