良かった

何が驚いたって、ケロロ軍曹をボンヤリ観ていたらエンディングで「声の出演 日向冬樹桑島法子」ってなっていた事ですよ。川上トモ子さんの病気療養中の代役らしいけど全然気付かなかった。プロの仕事って凄いな。


一昨日都内某所の某店に某DVDを買いに行ったらですね。予想通りというかかんなぎDVD第一巻が中古でかなり売られていました(某とか表記する意味全く無し)。
例えば、「購入したのに雑誌の懸賞にも応募したら当たってしまってダブっちゃった」とか「妻のクリスマスプレゼントにかんなぎDVDを買って帰ったら、妻も大事な髪の毛を売って私のためにかんなぎDVDを購入していて・・・」みたいな理由があるならまあ買って即売るのもわかるんですけどね。例のなぎ中古騒動で釣られて売ってるヤツとか絶対にいるんだろうなあ。どうせやっぱり欲しくなってまた買い直すハメになるのにご苦労な事よのう。中古騒動に釣られる中高生。クヒヒヒヒ(戸松ボイスで)みたいな。


個人的に今期アニメは充実度が高かったなあとしみじみ思うんですけどどうですかね?期待度も高かったけどそれ以上に面白かったなあと。まあ僕は週6本くらいしか観ていないので、全体としてどうなのかとかは知る由もないし知ろうとも思わないんですけど。


ガンダム00は面白いですよねえ。見逃している人は年明けの1月4日に特番をやるみたいなのでそこから観始めても良いのではないですかね。っていうかその番組、お笑い芸人などがガンダムについて語る番組らしいので僕は当然観ませんけど、絶対に「落合ファミリー、ガンダムを語る」の方が面白いと思うんですけどね。ガンダムを観てちょっとウルッときちゃう55歳のオヤジを見て正月から癒されようよ(笑)。
25年ぶりくらいにガンダムを観てつくづく思うのは「これくらいの作品になるとアクロバティックではない演出も楽々できるんだな」と。観る前から「ガンダムはそれ自体が最早一つのジャンル。例えばケロロ軍曹なんかもガンダムというジャンルの派生作品」みたいな話を聞いていてふ〜んそんなものなのかとは思っていたけど納得ですね。ガンダムというもの自体に力があるから余計な「要素」を入れる必要なし。一つ一つの技をどっしりと出して重厚感があるなあという感じ。コードギアスみたいにやたらに「要素」をぶち込みまくってダイジェスト版みたいにしか見えないのとは大違いだ。
第7話のアレルヤソーマ・ピーリス(プラスもちろんスミルノフ大佐)のエピソード最高でしたよねえ。ああいうど真ん中直球の話でも釘付けになっちゃうのはやっぱりガンダムという年季の賜物なんだろうなあ。
その後の
ミレイナ「(ガラッ)二人は恋人同士なんですか?」
アレルヤ&ピーリス、真っ赤になって何も言い返せない
ミレイナ「乙女の感が当たったですぅ(ガラッ)」
っていうところが超大好きです。あれセリフ入れ替えていっぱいパロディ作れそうだな。しかし今期は今期は戸松遥大活躍の巻ですよねえ。好きだから別にいいんですけど、僕は録画してまとめて観るのであんまりかぶると気にはなるんですよね。ガンダム観ながら「お前さっきケメコの中に入ったたエスパーじゃなかったっけ?」みたいな。声優業界にもワークシェアリング制度を導入していただきたい。そして広橋涼に普通の女の子役を分けてくれ。もう棒読み役は聞き飽きました。


というわけで漸くかんなぎのDVDの話なんですけど、物語がまだ終わってないので話の内容はともかくやっぱり作画がハイクオリティですよねえ。きれいなのはもちろんですけど原作そのままのキャラクターがちゃんと動いてるし、多分全体的に「品の良さ」っていう事を意識してるんじゃないですかね。そしてその事は原作ファンからしてみても一番ありがたかった事というか。以前「アントニオ猪木の凄い所は『この人わかってるなぁ』という事を常に実際にやってくれる所」って書きましたけど、何度も書いてますけどヤマカンの真骨頂もアクロバティックな事よりもそういう「わかってるなあ」と思わせてくれる事だと思うんですよね。何度も見返して「あぁこの俺が大好きな部分ってこういう理屈で成り立ってるのか」とか気付かせてくれる所が良さだと思うんですよ。もっともこのお方の場合コメンタリーで徹底的に解説してくれちゃってそれどころじゃないような気もしますけど。
で、DVDのジャケではその山本寛監督がかんなぎファンへのお奨め映画を毎回解説する趣向になってるんですけど、第二巻でゴダール作品を紹介して「萌え」について語っているんですけどね。ヤマカンのいう「萌え」は僕の思う「萌え」に凄く近いけれど世間で言う「萌え」とは違うのではないかと思うんですよね。
僕の中では
1)世間的には「萌え=幼女に性的欲情する事」と思われている。
2)いわゆるオタクといわれている人達の中では「萌え=要素」になっている。
と思うんですよ。まあ偏見に満ちた(1)は無視するとして、
http://d.hatena.ne.jp/c-mad/20070707
前にも書いたけど、何だか「いわゆるオタク」っていう人達はその対象の人物事態とか精神性とか関係性とかそういうものよりも「要素」があるかで判断してますよね。人物に関係なく「ニーソックス履いてるから萌え」とかそういう認識なんでしょ?良く知らないけど。
で、僕の認識では「要素なんか全く無くてもその人物の言動に関しては無条件で心を蕩けさせてしまいます」みたいな事が「萌え」だったはずなんじゃないの?っていう感覚なんですよね。ヤマカンの文章を読む限りではこっち寄りなんじゃないの?萌えを批判されているというより正しい認識がされていないという方が正しいんじゃないの?と思うんですけどどうでしょうか。
ていうか「名監督に名女優あり。監督がカメラ越しの女優に惚れ込んだ瞬間、画面からは、えも言われぬ生気がほとばしり、観る者を息がつまるほどに圧倒する。」って言うのは全くその通りだと思うけど、それがあなたがフリーになった原因なんじゃないの?とかいらん事を勘繰ってみたり。いや僕は悪いこととは思いませんけどね。
っていうか「かんなぎをより深く識るためにたぶん半分くらいは役に立ちそうな名画100選」ってあんたこの先DVDを100巻も買わせる気なのかよと。¥630,000も使わせる気なのかよと。ふざけるなよと。¥6300の100回払いでお願いします。