最近

世間的には相変わらず黙殺ですけど、最近ちょっとプロレスが面白くなってきてですね。数年前に武藤敬司が「(プロレスの危機だといわれているけど)プロレスはゲート(=要するにお客さんの入場料)があるから。ゲートがあるって言うのは強いよ」って言ってたんですけど、不況になると数千万円のスポンサー料とかが無いと立ち行かないジャンルはあっという間に潰れますよね。


新日本プロレスの1/4東京ドーム(最近は「闘強導夢」とはいわないのか)が大盛況だったらしいんですよね。実際盛り上がっていたし。最近の新日が良いのは、焦点を物凄く絞ってくるんですよね。東京ドーム大会の流れで今月両国で大会があるんですけど、最近のテレビ中継はもうずっとその両国のメインの棚橋と中村真輔の戦いを延々続けているんですよ。中継枠が30分になっちゃったから色んな事が出来なくなっちゃった苦肉の策なのかもしれないけど、絶対この流れが正解ですよね。テーマを一つに絞って客を呼んで「○○目当てで来たけど意外と他の試合も面白かったな」と思わせた方が得ですよ。何でもかんでも詰め込みすぎると大抵つまらなくなる。


あと全日本プロレスでは昨年でデビューしたばかりの浜亮太という選手が凄く良くてですね。
相撲上がりで体重190キロくらいあるんですけど、真ん丸の体型でグラウンドで腕の取り合いとかやっても結構俊敏にクルクル動くんですよね。ゼロからプロレスを学ぼうと凄く真面目に練習してる事が良く分かるし、そもそも相撲って意外とその場でくるっと回るような動きは得意なんじゃないですかね?脚を止た状態で相手の重心を崩す(自分の重心を保つ)ような動きが。まあ考えてみれば当たり前といえば当たり前だけど、今までの相撲上がりって「相撲=ぶちかましが武器」っていう間違った方向に向かいすぎて失敗してるんだよなあとちょっと思いました。