引き際とか

フローラSで一番人気のミクロコスモスが大敗してましたね。
この馬自身の事を考えると、ローテーションで失敗したなと思うんですよね。
2勝目を上げた時点で体勢を立て直して春に備えるかと思いきや、府中を経験させる意図でもあったのかクイーンC行き(4着)→強気に行くならチューリップ賞ブエナビスタと対決しておくのかと思ったら逃げてこの馬にとって最も向かないと思われる阪神1400のフィリーズレビュー行き(4着)桜花賞オークスも権利取れないままオークストライアルへ行かざるを得ず→ぶっ壊れ(恐らく前走で小回り短距離を走らせてしまったせいで悪い意味で闘魂注入してしまったのではないかと)。
って一見筋が通っているようでなんかずれてると思うんですよねえ。角居厩舎は昨年ポルトフィーノで舐めまくったローテで結局3冠全て出走敵わず終いという下手を打ちましたけど今年はこいつかと。そういえばポルトもユタカだったなあ。角居&ユタカコンビが春のクラシック路線に出てきたら即消しとメモしておこう。
ちなみに、ネオユニヴァース産駒って2月の府中ではなんと未勝利だったんですよね。夏のデビュー時は全然走らなくって、秋〜冬の中山阪神(京都)開催になって大量に大物出現して、府中では全然ダメで中山阪神に戻ったらまた走り始めたと。短距離は全然ダメですし、コース、芝、距離等のレンジがやたら狭い感じなんですよね。あと使い減りするタイプかもしれない。母系の影響出ずに似たようなのばっかり出てきているし、今のところわかりやすいタイプなのかなと思っています。


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昨日紙プロを読んでいたら引退の特集というのをやっていてですね。
ずっと悪役やってるはずなのにどんどんいい人イメージが付いてきている天山の「家族が見舞いに来ても、嫁は面倒くさいばっかり言ってるし子供は電動ベッドのリモコンをいじってばかりいて困る」というインタビューとか面白かったんですけど、梨元さんのインタビューが面白かったですね。「芸能人の引退は難しいけど、完全に姿を消すか全て曝け出すかのどっちかじゃなきゃダメだ」というのは本当にその通りですね。「腹違いの弟が複数いて一時期自分の稼ぎで家族を養わなければならなかった。だから復帰してきた」という加護ちゃんには「インタビューで僕とちゃんと対峙してくれた」と敬意を表する反面その加護ちゃんを売名行為と批判した和田アキ子には「お前の事務所の後輩のあびる優の万引き事件はフォローしていたくせに何だ!!」と大激怒。おかげで「番組をクビになったけど僕はあれから和田アキ子の発言は全部チェックしてるから!!」と筋を通さない人間には誰であろうと激怒する姿勢が最高!!
余談ですけど、紙プロの公式サイトのBBSに「プロレスには興味ないからつまらない」と批判を書き込んでる(放送禁止用語)の方がいるんですけど、プロレス雑誌に「プロレスには興味ないからつまらない」って因縁つける人って吉野家で「俺はベジタリアンだ!」ってキレるような物ですかね?そういえば私がパン屋やってた時も「ワシは和食党なんだ!」ってキレてきた爺さんいたなあ。「あっちにおにぎり屋さんありますよ」って教えてあげたら「そういう事を言ってるんじゃない!」ってさらにキレててちょっと面白かったけど。あの爺さんなのかな。
http://www.kamipro.com/bbs/#68


今日は一日家でECWのDVDを観ていました。
ECWといってもほとんどの人が知らないと思いますけどアメリカのプロレス団体です。わかりやすく言うと、日本にレコード会社が2個しかなくて広告主を気にして無難でぬるいCDしか作らない中、音楽好きな若者が本当に求めていた音楽(表現へのリミッターがないから当然過激な表現も多数含まれている)を、躊躇いなく作って販売する第三の会社が突然現れて大騒ぎになった・・・みたいなイメージで考えてください。


結局この団体は潰れた(というかメジャー団体に吸収されてレーベルを残して復刻される形になった)のですが、当然私はその過程を知っているわけですけど、改めて知ったいい話が一杯あって面白かったです。
まず、オポジションの2大メジャー団体にとって当然この団体は目障りな訳ですが、両団体のトップの態度が真逆で、その後結局潰れた方のメジャー団体の代表:エリック・ビショフはECWに対して悪口しか言わないんだけど、全国統一を成したWWEビンス・マクマホンは「我々とは違うが興味を持った。エリックはECWから選手を引き抜くとき何もみかえりを渡さなかったが、私は引き抜いた分の保障はちゃんとした。ECWがテレビ放映権を獲得した時は、業界にとってよい事だと思った」と超余裕の構えなんですよね。実際保障はしていたらしいし、ECW初のPPVが行われる時はわざわざ自分の団体の番組にEVWを招いて全国ネットで宣伝させてあげたり、ECWのチャンピオンがベルトを持ったままWCWに移籍したときは、ECWからWWEに移籍していた選手(タズ)を差し向けてベルと奪回させたりかなりフォローしているんですよね。(それが最終的には自分の金儲け目的だとしても)業界に活性化のためには自分を脅かす、全く価値観の違う元気な新興勢力が出てこないとダメだ、っていう発想なんですよね。ここが素晴らしい。


内容が過激すぎるという事でテレビ中継も失って、会場は常に超満員なのに経営難に陥って選手はどんどん離れて行き、ついに団体はクローズする訳ですけど、契約にドライなアメリカとは思えない泣かせるエピソードがいっぱい出てくるんですよ。「契約書なんかなく入団の際に代表と握手しただけの信用取り引き関係なのに、試合中のアクシデントで1年間休養している間もずっと給料は支払われていた」とか、団体のエース:ダッドリーズは、WWEから移籍の打診が来た時に代表に相談して「多額のギャラで移籍のオファーが来た。だが俺たちは金が目的じゃないんだ。この団体で戦い続ける理由を示してくれ」と給料を1ドル上げてくれたらそれを理由に移籍のオファーを断わるという条件を出したとか(結局金で戦う気は無いとして代表はその申し出を断わり移籍を受け入れた)、そんな感じのエピソード満載で。


僕はあらゆるジャンルでこういう「ECW的なもの」が大好きなわけですけど、それは単純にそっちの方が「正直」だからなんですよね。でもさすがに大人になってくると正直さを守る事に固執して全部ぶっ壊す事が一番良くないんだなという事も良く分かる訳で。バランスの問題なんですよね。今はあまりにもあらゆるジャンルが「不誠実」に流れすぎているから、久しぶりにECWをたっぷり観て楽しかったなあ。