第70回オークス

最初に、私のPOG持ち馬であるデリキットピースという馬の名前の意味を検索して、このブログに辿りついて来られる方が結構いるので説明しておきます。もちろん母親の名前がデリキットだからそれに由来した名前ですけど、デリキットピースというのは「繊細で優美な作品」という意味らしいです。デリキット=デリケートなんでしょうね。「ピース」は平和ではなく「マスターピース」の「ピース」なんでしょう。私はPOGに指名するくらいだから、当然この馬の血統は詳細に調べ上げてその後の成長もずっと観察してきたんですけど、食が細くてなかなか馬体が成長しなくてデビューが3月までずれ込みながらも、オークスにピッタリ合わせてこれたのは正に名前の通りだなと思います。鹿戸雄一先生の腕を信用して指名したので、ここまで来れただけでも厩舎スタッフの方々本当に有難うございますという感じです。もちろんオークスも制覇するものと信じていますが。
ちなみにこういう事(馬名の由来)はJRAの公式サイトで観る事ができます。JRA公式サイトなんて「予想の足しにもならねえし観る訳ねえだろ!!」と思ってらっしゃる方が大半だと思いますけど、過去の馬場状態とかのデータが全部残っているので実はベテランファンになればなるほど使い道があるんですよ。


さてオークスですが、予想は全て前日に書く事にしてきたので当日で買い目を変えたくなる事も今まで何度か(というかほとんど)あったんですね。そこでとりあえず印を付けずに印象だけ書くようにしてから新潟大賞典ニホンピロレガーロ(16番人気2着)、ヴィクトリアマイルブラボーデイジー(11番人気2着)と良い感じに軸馬が好走してくれているので、今週も印は付けずに印象を書いて見たいと思います。そもそも明日の馬場状態も不明ですしね。


まず血統から観ましょうか。グレイソブリンが入っているのがブロードストリートハシッテホシーノ。リファールが入っているのがパドブレ、ツーデイズノーチス、デリキットピース。
次に、毎回観ているファラリス4代掛けを消してみると・・・今年は3頭(パドブレフミノイマージン、ダイアナバローズ)しか消えないんですよね。ほう。ファラリスの血は当然勢力を増し続けているのにこういう結果になると言う事は、生産者も今まで以上に零細血統の重要性に留意しているという事でしょうか。わかりませんけど。
さらに、今POG用に牝系を良く観ている時期なので牝系もちょっと観てみたいと思います。
1本筋が通った血統はサクラローズマリー。「どんな花だよ」と突っ込みたくなる名前ですけど、天皇賞サクラユタカオーエリザベス女王杯勝ち馬サクラキャンドルの牝系にサクラプレジデントという一面桜色の配合。
デリキットピースはオークスアドラーブルを出した牝系。ちなみにこの馬の8代母:Sister Sarah はLady Angela の母、つまりニアークティックノーザンダンサーの父親)の母親でありノーザンテーストの3代母になります。こんな牝系にサンデーサイレンスホワイトマズルと配合しているのだから私がPOG指名したのも納得いただけるかと。
ディアジーナは3代母シヤダイターキンが第30回オークス勝ち馬。今年が第70回である事を考えるとこの馬が勝つのが一番ドラマがあると思うんですけどねえ。ちなみに過去、第60回オークスはトゥザビクトリー、第50回はシャダイカグラといずれも1番人気の名馬が負けています。
ブロードストリートは、祖母がヒシアケボノアグネスワールドの祖母:Phydilla 。リファール→コジーン→アグネスタキオンという配合はかなりオークス向きと思いますけど、完全短距離血統で外差しタイプの馬なので今年のオークスにはは向かないと思います。
ヴィーヴァヴォドカハギノトップレディダイイチルビーなど「華麗なる一族」と呼ばれる牝系に繋がる馬。そして、母親が外国産馬でイマイチ素性が掴めなくてPOGの指名を回避したジェルミナルなんですけど、これも実は元を辿ればこの牝系なんですね。
ブエナビスタは、そもそも母親がG1を勝ってる時点で良血ですけど、マンハッタンカフェと同じ牝系。桜花賞の外しか伸びない馬場で、外枠のマンハッタンカフェ産駒(レッドディザイア)と同じ様に飛んできたのは今にして思えば必然だったんですね。っていうかこの2頭で決まるだろうと思って余りのつまらなさに馬券買わなかったわけですが(笑)。


で、長々と書いたわけですがじゃあこの血統を参考に買うのかというと違います(笑)。これは来週への布石。


まずデリキットピースですけど、強いと思うんですよ。忘れな草賞は大外ぶん回した馬しか勝てない異常馬場(桜花賞もこの日)だったので、内を回って力強く先行差し切りは相当強い内容。今回外枠に入ったことで評価を下げる人が多いみたいですけど、散々書いてきたとおり今開催はとにかく外枠のリファールがバンバン来てますからね。そもそもリファールって、広いコースで外枠からゆったり先行した方が強いと思うし。この馬毎回外枠引いてるんですけど、上述の通り「繊細な傑作」だから内枠でいきなり揉まれるより外からすんなりの方が良いのかもしれない。そこまで考えてつけた名前ですかね?素晴らしい。繁殖入りしたら子供達には世界の名作の名前をつけてあげて欲しいな。
勝ち方で気に入っているのがダノンベルベール。阪神JFで負けた時に真っ先に「オークスで逆転の可能性があるのはこの馬だな」と思ったんですけど、スローでごちゃついても鋭くインを突けるタイプで、スローで溜めても33秒台の脚でバッチリ斬れる馬ですからね。幾ら何でも人気落ち過ぎな所が昨年のエフティマイアそっくり。ただし、これも毎回書いていますけど、個人的に後藤騎手とは相性最悪なので心中する気はありませんが有力だと思います。
それからヴィーヴァヴォドカ。これも毎年書いてますけどフラワーCは差して勝った馬がマイラー、前に行って押し切った馬がオークス向きになるのでこの馬は当然高評価。前述の様にさりげなく華麗なる一族の血をひいていますからね。最近テレビで、抱かれたい男ナンバー1で有名なキムさんをうんざりするほど見かけるのでこの血が騒いでも良いかなと。まあダービー&オークスにはトコトン縁のない血統ですけど(笑)。
ブエナビスタはもう飽きたので「勝ちたければ勝手に勝って凱旋門でもどこでも勝手に行けば?」という感じです。阪神JFの時点でこの馬が最強だと見切ったので後はどうでもいいです。良くも悪くも、一度見切ってその通りになっている馬に興味ないので(笑)。確実に早熟なのでもう既に下降線だと思いますけど、なにせ貯蓄額が違いますからね。
ディアジーナというかメジロマックイーン産駒は、お仲間が好走すると釣られて好走するタイプのようなので、今週の様子を観てから考えます。もっとも今週マックイーン産駒の出走があるのかどうかすら知りませんけど(笑)。