第76回日本ダービー(1)

はい。明後日はダービーですね。
今年も無事にダービーの馬券を買えるのだなあと思うと「一年間良く生きて来たなあ」と思いますね。大晦日の様な物です。


予想の前に、今年のダービーの特徴をいくつか書いておこうと思うんですけど、
(1)Cコース替わり当週
昨年までは2週目だったんですけど、今年はダービーからCコース替わりなんですよ。普通に考えれば「踏み荒らされてない最内を通れる馬が有利」なんですけど、今まで全く伸びてなかった部分が最内に来る訳で、どういう馬場になるかは当日まで判断保留。あまり先入観を持たないようにしたいです。
(2)ネオユニヴァース産駒が1,18と極端な枠に。
今年の牡馬クラシック路線を引っ張ったネオユニヴァース産駒が両端に入りました。18頭の「少頭数」ダービーになってから枠順の有利不利はないと言って良い状況なので(正確に言うとその日の馬場のバイアスは有りますけど)不利とまでは言いませんけど、普通に考えたらあまり歓迎はされない。ひょっとして、あまり評判が良いとはいえないディープインパクト産駒に良い肌馬を集めるため、ネオに勝たせたら困るとか(笑)?。余談ですが、ネオユニヴァース産駒の府中での成績についてそこら中で間違ったデータが一杯流れていて楽しいです(笑)。あれってわざとなのか?
(3)でかい馬が多い。
あまり馬格のある馬は歓迎されないんですけど(もっとも最近のダービーは極端にマイラー志向なのでデカい方が有利なのかもしれないですけど)、500キロ以上の馬が8頭(注:馬体重は当然上下するので、500キロ以上の体重で勝った事のある馬としました)もいるとは。ちなみに昨年は500キロ以上の馬が4頭(うち1頭はダート馬のサクセスブロッケン)でそのうち2頭が馬券圏内。今年と似た馬場になると推測できる2006年(メイショウサムソンが勝った年)もデカい馬が上位に来てますね。
(4)同じ枠に似たもの同士
1枠=姉が早熟マイラー。2枠=ダート血統で世論的には距離不安説。3枠=府中のトライアルで権利取り。4枠=前走G1を叩き台の罰当たりコンビ。5枠=マンハッタンカフェ産駒。6枠=2歳時に最強説(&明日触れますけど実に痺れる買い材料有り)。7枠=重馬場ドンと来い血統。8枠=後方一気軍団。・・・枠連のゾロ目8点買えば当たるんじゃないですかね(笑)。
(5)意外にペースが落ち着くかも?
こればかりは走ってみなければわからないですけど、リーチザクラウン以外の皐月賞で乱ペースを演出したチーム&NHKマイルを2番手押し切ったジョーカプチーノが揃って「別に逃げなくたっていいんだ。」と発言。その一方でアンライバルドトライアンフマーチは前目での競馬を示唆していてもう何がなんだか。



と言う感じですかね。
あと、さっき主な前哨戦を全て観返したんですけど、今まで物差し馬としていたトップカミングの評価を下げたいと思います。
この馬、青葉賞で良い感じで上がって来ながら止まったので「仕掛けが早過ぎ」「距離の壁」「勝ち馬が強過ぎてたまらないから止まって見えるだけ」等諸説紛々なんですけど、僕の観た感じでは全部違うと思うんですよね。
というのも、共同通信杯でも同じ様な位置でやはり脚色が鈍っているんですよ(※ここではあくまで他馬との比較で便宜上「鈍った」と言う表現をします)。そしてゴール前では同じ様にやはりまた加速しているんですね。どういう事かというと、この馬,というかゴールドアリュール産駒は、トップスピードの絶対値では劣るけど上り坂でもスピードが他馬に比べて落ちないんだと思うんですね。だから坂を上って来る間は力強いけど上り終えてから他の馬に比べて鈍い。
そう考えると、皐月賞まではこの馬を物差しにして若葉ステークス組を高評価したのは当たっていたけどダービーではダメなのではないかと。


と言う訳で、違う物差しを使って明日はダービーの予想をしてみたいと思います。